anttiorbの映画、映像の世界

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オキシジェン

2021年作品、アレクサンドル・アジャ監督、メラニー・ロラン マチュー・アマルリック マリック・ジディ出演。

クリオザリドの研究所では、冷凍保存された白ネズミを使ったとある実験が行われていた。 ネズミは迷路を突き進んでいく。 

赤い点滅と信号音が聞こえ、目を覚ました被験者番号オミクロン267。 身体を包むコットンの包帯を解くと、全身が拘束具で固定されていることに気が付いた。 身体の自由を取り戻していくうちに彼女(メラニー・ロラン)は、防護服の人間に担架で運ばれている様子、草原にあるブランコから降りる少女、研究所のネズミなど、断片的な記憶を取り戻していく。
手を伸ばそうとして異変に気付いた被験者、オミクロン267、彼女は極低温ポッドの中にいたのだ。 「助けて」と叫びながら、あたりのボタンを押していたら医療オペレーションインターフェース、ミロ(マチュー・アマルリック)が起動。 ミロは、ポッドでシステム障害が起こり、ポッドの酸素残量が残り34%であることを告げた。 ポッドから出すよう要求するも、ミロは拒否する。
記憶を失っている彼女は、自身が何の病気の治療で、ポッドに収容されているのかも判らない。 極低温ポッドの酸素は減少し続け、助けを呼んでも誰も来ない不安から、彼女はミロを通して警察への通報を試みた。
警察の聞き取りに対し、自身の名前も何も思い出せないという被験者。 ポッドのラベルを見ると「クリオザリド」というメーカー名とポッドのシリアル番号を発見した。
そして被験者、オミクロン267は、ミロに自身をDNA鑑定させ身元を特定。 自分がエリザベット・ハンセン博士であることを知る。 ポッドの外の物音が気になっているうちに、科学捜査官のモロー(Eric Herson-Macarel)と電話が繋がり、ポッド内の酸素がなくなるまで残り43分であることを告げた。


閉鎖空間のお話ですね。
監督はアレクサンドル・アジャ、「クロール -凶暴領域-」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/10/29/060000 も面白かったですが、今作はグッとストレスの溜まる環境でした。
主演はメラニー・ロラン、「6アンダーグラウンド」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2020/01/13/180000 に出演していました。


物語は、目をさますとポッドの中に拘束されていた女性のお話です。 拘束具をなんとか外し、周りを見ると、非常に狭い空間だと分かります。 そしてなんとか繋がったのはインターフェースのミロというシステムが起動します。 大概の質問に答え、可能な限りの要求には答えてくれますが、問題なのは何かのアクシデントで、酸素濃度がどんどんなくなっていることでした。 助けを求めるために、外部に連絡を取ろうとしますが、彼女は自分に記憶のないことがわかります。 一体どうしてここにいるのか? もしかしたら不治の病になり冷凍保存されていたのか?
そんなもがいていてもどんどん酸素は減っていきます。


今作は、こういうシチュエーションの作品の中でも、絶望的な空間だとわかりますね。ラストも救いがありませんが、断片的な彼女の記憶も非常に虚しいものだということがわかりさらにどん底に突き落とされるようですね。 自分で死ぬこともできない辛さ、ちょっと苦しい作品でした。


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