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拝み屋怪談 ⑧

2018年作品、清水厚 大畑創監督、藤田富 高田里穂 鎌田らい樹出演。

死のうとしていた心瞳(藤田富)の前に、夢の中の存在をやめた加奈江(鎌田らい樹)が姿を見せる。 心瞳は逃げ出すが、つかまり屋上に連れ戻される。 下を見て、自身の死体を目にする心瞳。 手を振り払うと、加奈江は屋上から落ち、消える。

家に帰った心瞳。 会社を辞め、実家を出て半年後に拝み屋を始める。 加奈江への対抗策を探す目的もあったが、やがてそれは意味がなかったとわかる。
拝み屋をする心瞳の元に、予約の電話が入る。 三日後の三時に予約をするが、電話の相手は桐島加奈江だった。 「行くからね!」というと、高笑いをして電話は切れる。予約をすべて断り、加持祈祷をして備える心瞳。 しかし、当日午後三時になっても加奈江はやってこない。
その日の夜中、加奈江がやってくる。 加奈江が言っていたのは午前三時だった。 気づくと、心瞳はいつかの熱帯魚店にいる。 逃げられないと悟り、心瞳は加奈江に命乞いをする。
心瞳「すまない加奈江、俺は俺の世界で生きる」
心瞳「だから観念してください」
心瞳「お願いします、許してください」
加奈江は大笑いした後、死にぞこない、と吐き捨てる。 気が付くと、家の中に戻っている心瞳。 傍らには、加奈江のお面がある。 燃やそうとするが、友達でいよう、という言葉を思い出してやめる。
心瞳「きっと、また」


さて、桐島加奈江との第一弾の決着編ですね。 というのはこれで終わりではないからです。 少年期に現れた、イマジナリーフレンドの存在だった加奈江ですが、現実にはみ出してきます。

ここで面白いのは一緒にいた母親にも見えたというところですね。怪談というのは、ともすると本人しかわからない世界ですが、第三者も一緒に見ていると、リアリティが増し怪談の格が上がると言われています。 そんな回ですね。

 

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