anttiorbの映画、映像の世界

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罪の声

2020年作品、土井裕泰監督、小栗旬 星野源 松重豊 古舘寛治出演。

平成が終わろうとしている頃、大日新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は既に時効となっている昭和最大の未解決事件を追う特別企画班に選ばれた。 事件の真相を追い取材を重ねる中で、犯人グループが脅迫テープに3人の子どもの声を吹き込んだことが阿久津の心に引っかかる。

一方、京都で亡くなった父から受け継いだテーラーを営み家族3人で幸せに暮らす曽根俊也(星野源)は、ある日父の遺品の中から古いカセットテープを見つける。 何となく気に掛かり再生すると、聞こえてきたのは確かに幼い頃の自分の声であるが、それはあの未解決事件で犯人グループが身代金の受け渡しに使用した脅迫テープと全く同じ声でもあった。

事件の真相を追う阿久津と、脅迫テープに声を使用され知らないうちに事件に関わってしまった俊也ら3人の子供たちの人生が、35年の時を経て、激しく交錯する。


これは面白かったですね。 よく作り込んだお話で、なかなかの秀作でした。
監督は土井裕泰、「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/10892235 はいい作品でした。
主演は小栗旬、「人間失格 太宰治と3人の女たち」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/09/27/060000 以来の映画作品でした。
星野源は、「引っ越し大名!」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/09/11/060000 が近作です。


物語は、親から引き継いだテーラーを経営して、堅実に暮らしている曽根俊也。ある日彼は天袋の奥から古い箱を見つけます。 そこに入っていた手帳とカセットテープが彼の人生を変えていきます。
一方文化部に所属している新聞記者の阿久津英士、社会部にいた彼は、自分の紙面作りに疑問を感じ、転属しました。 しかし昭和のある事件を担当することになってしまいます。 それは「ギン蔓事件」という時効が成立している
菓子メーカーを脅迫した大事件でした。
そして、脅迫テープに入っていた子供の声は、その一つが自分であることを知ってしまった曽根、そして、この事件にだんだん深入りしていく阿久津でした。


今作のモデルはもちろんあの“グリコ・森永事件“ですよね。 キツネ目の男、の似顔絵は、三億円事件モンタージュ写真と双璧のインパクトがありましたね。 死人こそ出ませんでしたが、実際に青酸カリの入ったお菓子が発見されるなど、一大センセーショナルな国家を揺るがした事件となりましたが、ある日を境にプッツリとおさまっていき、犯人を逮捕することはできませんでしたね。


私はもうお菓子を買う年齢ではありませんでしたが、当時の子を持つ親にとっては、恐ろしい事件であり、さらにいえば頭脳班的な、ある意味大企業を揺さぶる、アンチヒーロー的に祭り上げられたような感じさえしましたね。
ただ、もし死人が出ていたら、超巨悪犯になり、日本国民を敵にさえしていたことでしょうね。


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俊也はテーラーを継いで幸せだった

 

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しかし自分の吹き込んだ声が!

 

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母は何かを知っている

 

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一方阿久津は、「ギン萬事件」を担当する

 

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イギリスにわたる阿久津だったが

 

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そして二人が出会う

 

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そして協力して捜査に

 

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