anttiorbの映画、映像の世界

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理由

2004年作品、大林宣彦監督、柄本明 渡辺えり 真鍋卓也 菅井きん出演。


交番に近所に住む中学生の片倉信子(寺島咲)がやってきた。 応対した石川巡査長(村田雄浩)に信子は「週刊誌に載っていた人が家にいる」と話す。 信子の実家は片倉ハウスという簡易宿泊所で、そこに「荒川の事件」の重要参考人である石田直澄(勝野洋)がいるというのだ。 石川巡査長は信子とたまたま居合わせた信子の同級生の翔子(中浜奈美子)にここにいるように言って、片倉ハウスに向かう。 残された信子は翔子に「石田さんは人を殺してない」と言った。
話は5ヶ月前に遡る。 マンションから人が落ちたと通報があり、このマンションの1225号室に住む少女(横山香夢)が転落する人を目撃し、父親(大和田伸也)と管理人の佐野(岸部一徳)が通報したのだった。 同じころ、マンションの住人の葛西美枝子(久本雅美)は異変に気が付いていた。 2025号室の前を通った時、血が数滴落ちていたのだ。 10cmほど開いた扉から人影が横切るのが見えた。 管理人の佐野は飛び降り自殺も疑って、警察も呼んだ。

男性が転落したらしい2025号室の部屋に到着した警察は4人の遺体を発見する。 遺体はいずれも後頭部が致命傷だった。 警察の調べによってこの部屋には元々小糸信治という3人家族が住んでいて、遺体で見つかった人たちとは別人だと判明したのだ。

管理人の佐野も知らないうちに入れ替わっていた。 小糸家は警察から逃げていて遺体の確認に時間がかかる。 個人情報保護法が壁になって警察の捜査は困難を極めるのだった。 しかし隣家の北畠智恵子(風見章子)の証言によって住民は7人いたことが判明する。

この証言によって入れ替わりは1996年初頭に行われたようだ。 さらに8階の住人の篠田いずみ(多部未華子)は小糸家の息子の孝弘(厚木拓郎)と会話をした時、「もうすぐ引っ越す」と話していたと証言する。 この証言によって警察と佐野はこの事件には占有屋が絡んでいると見抜くのだった…


原作は昔読みました。
監督は大林宣彦、公開延期になっている作品が早く見たいですね。
進行役のような管理人役で岸部一徳、「轢き逃げ 最高の最悪な日」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15961783 が近作ですね。
勝野洋が勿論カギを握る役で、「喰女-クイメ-」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/12063799 に出演していました。テレビ作品出演が多いですね。


物語はある団地で起こった殺人事件から、その裏側にあるいろんな問題、人間関係、そして陰に潜んでいる占有屋の実態などが描かれています。 ある一家が全員死亡したその部屋で、実はその一家は全員偽物だったという事実がわかりました。 では本人たちはどこにいるのか?そ こからだんだんと証言者から紐解きが始まって行きます。


これは原作も長く、読み応えのある作品ですが、大林監督ならではのタッチに、ドキュメンタリーのように描いていますね。 さらに元はWOWOWで放送され、日本テレビでは事件のドキュメンタリー的にアレンジされたようですね。 私が見たのは映画公開版で、一番長いバージョンでした。
原作を知っていると、見やすいかもしれませんが、この記事を書くのは登場人物が多くて大変でした。


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彼女の証言から始まる

 

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管理人の佐野

 

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そして証言者たち

 

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様々な角度から

 

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それぞれの証言を

 

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