anttiorbの映画、映像の世界

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1922

2017年作品、ザック・ヒルディッチ監督、トーマス・ジェーン モリー・パーカー ディラン・シュミッドケイトリン・バーナード出演。


ウィルフレッド・ジェームズ(トーマス・ジェーン)が部屋で自分の犯した罪について綴っていた。 ウィルフレッド一家は妻のアルレット(モリー・パーカー)と息子のヘンリー(ディラン・シュミッド)の3人家族で、180エーカーの広い農場を持つ農家だった。 ウィルフレッドは息子のヘンリーに農場を継がせるべく、色々教えていた。
1922年当時のアメリカでは男の誇りは土地と息子。 しかし母のアルレットは自分が相続した100エーカーの農場をパリントン社に売ろうとしていた。 アルレットは田舎暮らしは嫌いで、土地を高値で売って、その金で都会に出てドレスの店を開く計画だった。

一方ウィルフレッドはここに残って農場を続けるんだと意見は対立していた。 息子のヘンリーはウィルフレッドの考えに同調していた。
そんな頃、ヘンリーはシャノン(ケイトリン・バーナード)と出会い、ガールフレンドとしての付き合いを始めていた。 シャノンについてアルレットは、ヘンリーに対してシャノンとの関係を卑猥な言葉でけしかける。 この言葉でヘンリーの母アルレットに対する気持ちが憎しみに変わった。 実はウィルフレッドはヘンリーのガールフレンドであるシャノンを利用してこの場所に残る理由をヘンリーに作らせていたのだった。
ウィルフレッドは考え抜いたあげく、アルレットを殺す計画をヘンリーに打ち明ける。ヘンリーもシャノンとの関係を維持するためにも納得し、実行の日が来た。

ウィルフレッドはアルレットに対し、土地を売って、一緒に都会へ行こうと言う。 喜んだアルレットは祝杯をあげようと酒を飲み酔っぱらった。 泥酔したアルレットをベッドに寝かしつけ、アルレットの顔をヘンリーがタオルで押さえつけ、ウィルフレッドが首を切り裂いて殺害した。 アルレットの遺体は古井戸に落とし、部屋の血を全て洗い流した。
その後パリントン社の弁護士がアルレットに会いに来るが、ウィルフレッドは数着の服や200ドルと宝石をもって家出したと言ってごまかす。 弁護士は、土地を売りたがっていたアルレットが家出するはずはないと言って帰るのだが。

その後に保安官が来ると思ったウィルフレッドは飼っていた牛を古井戸に落として殺した。 そして少しだけ土を入れて古井戸を途中まで埋めていた。すでにその頃には井戸の中にはネズミが沸いて、アルレットの死体を食べていた…


父と息子が母を殺す、恐ろしい話ですね。
監督はザック・ヒルディッチ、もう1本見ていますがのちに記事にします。
主演はトーマス・ジェーン、「ザ・プレデター」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15692142 が近作ですね。
モリー・パーカーは、「ルイの9番目の人生」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15346916 が近作です。


物語は1922年、当時は男は土地と息子がいるということが誇りだった時代、そこで代々継承して暮らしていく、そんな時代でした。 しかし、この土地は妻のモリーの父から受け継いだ部分が多くありました。 そして彼女は当時としては進歩的な考えを持ち、自分で店を出店しようとしていました。 そしてその対立は日増しに強くなり、彼女は話を進め始めます。 そこでウィルフレッドは息子を抱き込みます。 そして悲劇につながっていきます。


今作は、形や風潮が変わっても、いまでもこういう話はあるでしょう。 保守的な男、それが長男だったら、日本でもあった感じで今も0ではないでしょう。 しかしこの不気味な展開は、やはりスティーブン・キング原作ならではですね。

 

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ウィルフレッドは当時としては典型的な男

 

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しかし妻の考えは違った

 

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そしてとうとう

 

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妻を殺して井戸に

 

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そして家は傾き

 

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妻の亡霊が

 

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