anttiorbの映画、映像の世界

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ウインド・リバー


ある日、アメリカ合衆国ワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバーの地元ハンター、コリー・ランバートジェレミー・レナー)が、ナタリー・ハンソン(ケルシー・チャウ)という18歳の少女の凍死体を発見した。
ナタリーは、極寒の地とは思えないような軽装、そして裸足だった。 事件性があるかを調べるため、現地警察だけでなくFBIから新米捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)が現地を訪れ調査しはじめる。
翌日、ジェーンは被害者少女の父親・マーティン(ギル・バーミンガム)から、娘にはボーイフレンドがいたことを聞かされるが、彼の素性も住所も知らなかったのだった。 マーティンはコリーとは親交があった。 マーティンはジェーンの前ではそっけなかったが、コリーの姿を見たとたん悲しみを表し号泣する。
検視の結果、少女には殴打と性的暴行の痕跡が見られ、極寒の中放置されたことが原因で肺出血を起こして死亡したとのことだった。 そして、殺人とは断定できないと検死官は言うが、状況から見て、殺しに近いとジェーンは訴え、犯人が特定出来なかったため、捜査チームを結成することが出来ず、ジェーンはコリーに捜査協力を依頼するのだった。
土地勘と、状況から見て、コリーは少女のボーイフレンドが近くの石油掘削現場の警備員として働いているマット(ジョン・バーンサル)という青年であることを突き止めまるのだった。
しかしその翌日、今度は放置されていた男性の全裸遺体が発見される。 ジェーンはその遺体が少女のボーイフレンドであるマットという青年だったと聞かされたのだ。
コリーは、ジェーンに3年前に亡くなった娘のことを話しはじめる。 コリーが妻と町を離れていた日、自宅でパーティを開いていたはずの娘が、雪のなか遺体となって発見されたということだった。
いったいこの事件の真相はどこにあるのか?・・・

これはお勧めです。 暑い夏にもこの涼しい環境もいいのでは?
監督はテイラー・シェリダン、日本公開作品は初めてですね 。脚本参加では 「ボーダーライン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14047864.html 次回新作も脚本参加しています。
そしてエリザベス・オルセン、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15490328.html が近作です。 レナーとのコンビは、アベンジャーズシリーズでも少し見れますね。

物語は極寒のウインドリバーで起こった謎の少女の死体から始まります。 見つけたのは、娘の友達として知っていたコリーでした。 実は彼の娘も、謎の死を遂げていたんですね。 それで妻と別れ、ちょうどその時息子を預かる時でした。 しかし遊んでやる時間が、この事件の捜査で取られてしまいます。
ナタリーは、裸足で薄着、そして口から血を吐いていました。 極寒の地で走れば肺が爆発して窒息してしまう、地元の住人なら知っていることですが、彼女はどうして危険な行為にでたのか? 何かから逃げようとしていたのは間違いありませんね。
ジェーンは応援を呼ぼうとしたんですが、殺人事件の決め手が無く要請ができず、地元の警官と、コリーに協力をするしかないんですね。
この作品はただ単に、事件を追うサスペンスではないんですね。 アメリカが、先住民族ネイティブアメリカンにした仕打ちが、根深く描かれるとともに、時代が変わってしまい、その現象だけが残っている現実を描いています。
アメリカという国の成り立ち、大罪、そんな面も垣間見える作品でした。

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腕のいいハンターのコリー

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その日は息子と一緒にいる日だった

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妻とは別れてしまっていた

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コリーが発見した遺体の捜査に来たジェーン

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そしてコリーはジェーンに協力する

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