anttiorbの映画、映像の世界

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少年寅次郎② 

2019年作品、本木一博演出。井上真央 毎熊克哉 藤原颯音 井上優吏出演。


昭和19年、寅次郎は国民学校で立たされてばかりだが元気いっぱい。 優秀だが体の弱い義兄の昭一郎(山時聡真)の代わりに、妹のさくら(落井実結子)を守って頑張る。そんな時、父の平造(毎熊克哉)に赤紙が。 悲しみをこらえる母、光子(井上真央)に、父への愛を感じる寅次郎だった。 さらに昭一郎が病に倒れ帰らぬ人に。 抜け殻のような母の姿に、自分が代わりにいなくなればいいと思う寅次郎だが、大空襲の日、母が寅次郎のために見せた行動は…


ここから一気に高まっていきます。
演出は引き続き本木一博。
今作では若いおいちゃん役で泉澤祐希、「いちごの唄」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2019/08/04/060000 が出演していました。
そしておばちゃん役は岸井ゆきの、「愛がなんだ」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15947942 が近作ですが、今公開中のある作品にも出演しています。 しっかりした演技ができる、いい女優さんですね。


さて、少年になって国民学校に上がった寅次郎、体が元気でガキ大将の寅、しかし彼の兄は体が弱くて、寝たきりの生活をしています。 さらには戦争が激しくなり、男手はどんどん戦場に駆り出されていきます。 そんなとき、家を守るのは寅しかいなくなっていきます。


このシリーズ、中心は寅と、育ての親の光子の心の触れ合いが無性に優しくて、泣けるんですね。 実の子ではないことがだんだんわかってくる寅次郎、そんなか生まれたさくら、一応血がつながっている妹なんで、母と同じくらい彼女のことを気にしていくんで、これがのちのシリーズにつながっていくんでしょう。
でも、その前提として、優しくてきれいな光子の存在があるんですね。 後の底抜けにやさしい寅次郎は、光子が作り上げていったことのわかる回ですね。

 

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兄は体が弱くほとんど寝ている

 

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そしてさくらが生まれる

 

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しかし光子は時には厳しく

 

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そして平造が戦地に