anttiorbの映画、映像の世界

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殺人者の記憶法:新しい記憶

2017年作品、ウォン・シニョン監督、ソル・ギョング キム・ナムギル ソリョン オ・ダルス出演。

雪山のトンネルの中から、コートに医療カバン、白い運動靴を履いた髪を短く刈り上げた初老の男(ソル・ギョング)が歩いてくる。 男は頬を痙攣させ、運動靴を左右逆に履き間違えている事に気づき履き替える。
キム・ミンジェ検事(キム・ミンジェ)が医療刑務所に入院している初老の容疑者キム・ビョンスの事情聴取にやってきた。 彼はビョンスのパソコンにあった彼の日記などの分厚い資料を机に投げ出し、自分の名札を見せて病状を確認するなり「では9月8日、交番に行ったところから始めようか」と話を聞きはじめる。
韓国カンファ市。 キム・ビョンスは、旧知の派出所長アン・ビョンマン(オ・ダルス)が誰であるかも分らない状態で派出所に保護される。 そこに彼の娘ウンヒ(ソリョン)が引き取りに来て、左右履き間違えていた靴を履き直させる。 彼女はカンファ農協に勤める気さくな美しい娘だった。
ビョンスは、3ヶ月前「脳血管性認知症アルツハイマー、記憶は徐々に薄れ、最終的には全て喪失する」と診断され、「進行を遅らせる事はできるが止める事はできない」「原因はかつての交通事故の脳手術の後遺症」と言われたのだった。
その頃カンファ市では、若い女性の連続殺人事件が発生、遺体の手足には拘束跡があり、旅行カバンに詰められ、貯水池に遺棄されるという事件が続いていた。 ビョンスは、自分の運動靴を確認しに行くが汚れておらず、遅くに出かけるウンヒを止めるが聞き流される。
しかし彼には解っていた。 彼自身がかつて連続殺人犯だったからだ。 靴を確認したのも「自分が犯人(なのに認知症で忘れたの)かも」と思ったからなのだった・・・
 
さて、この作品は過去に劇場で見たんですが、今作は実はエンディングが違うバージョンなんですね。
監督はウォン・シニョン、「サスペクト 哀しき容疑者」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15146518.html を記事にしています。
主演はソル・ギョング、「22年目の記憶」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15826052.html に出演していました。
娘役でソリョン、「安市城 グレート・バトル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15991504.html に出演していた美しい若手女優さんです。
 
物語は忌まわしい連続殺人事件が起きているカンファ市、記憶障害を持ったキム・ビョンス。 しかし彼は実は今でこそ大人しくなっていますが、連続殺人犯で過去に多くの人間を殺していたんです。 しかし事故での障害から、記憶があいまいとなり、そのために罪の意識が薄れているかのようです。
しかし実は、殺した記憶のみがはっきりと残っています。 そんな本能的なもので、彼は今起こっている連続殺人犯がわかってしまうんですね。 しかしその男は娘に近づいてきます。 そしてその男も彼が同じにおいを持った人間だという事がわかってしまいます。
 
今作は一度書いた記事 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15383284.html とほぼ重複していますが、どういうラストになっているかが私には重要なポイントでした。
まあ、決着のつけ方がやはり違いますね。 全くの逆という見方と、そもそもこの男は・・・と言う感じですね。 前半部分も違いがあり、それがかえって布石となっている感じもします。
 

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雪の中歩く坊主狩りの男

 

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彼は連続殺人犯だった

 

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そして娘

 

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そして彼は今起こっている連続殺人犯がわかってしまい

 

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必死に娘を守ろうとするが

 

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すぐに忘れてしまいもどかしくなっていた

 

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