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生き残るための3つの取引

2010年作品、リュ・スンワン監督、ファン・ジョンミン リュ・スンボム ユ・ヘジン チョン・ホジン出演。

全国民に衝撃を与えた女児連続殺人事件。 警察は検挙に失敗、被害者は増える一方だった。 ついには大統領までが事件に直接介入するが、警察は有力容疑者を誤って射殺してしまう。 上層部はその事実をもみ消そうと犯人をでっち上げ、事件を終わらせようとしていた。
警察庁の広域捜査隊チェ・チョルギ(ファン・ジョンミン)は、優秀だが学歴がないという理由で昇進できずにいた。 二人きりで生きてきた妹の亭主は定職に就かず、夜ごと遊んで浪費するばかり。
その義弟が、建設会社から多額の現金を受け取っていたことが警察内部で発覚、チョルギは身分証を剥奪される。 その夜、上司から昇進を条件に女児連続殺人事件の犯人でっちあげを命じられたチョルギは、家族や仲間を考え悩んだ末 、前科者の中からイ・ドンソク(ウ・ドンギ)を容疑者役として選びだし、裏組織の男、新興建設会社社長チャン・ソック(ユ・へジン)に、3日以内に犯人に仕立てあげるよう取引を持ちかける。
一方、検事のチュ・ヤン(リュ・スンボム)は、資金提供を受ける不動産業界の大御所、キム会長(チョ・ヨンジン)が不正入札の件でチョルギに拘束されたことをきっかけに、チョルギの背後を探り始めていた。 キム会長が拘束されている間に入札で漁父の利を得たチャン・ソックとチョルギの関係を疑い始めたのだ。
だがその一週間後、キム会長がゴルフ場で殺され、チュ・ヤンのもとにキム会長との癒着の証拠となる写真が送られてくる。 チャン・ソックの脅しだった。
だがチュ・ヤンは、担当となった女児連続殺人事件を調査する過程で、チョルギとチ ャン・ソックの間にある取引が存在し、イ・ドンソクがでっちあげられた犯人であることを見抜く。 チュ・ヤンは、懇意にしている新聞記者を使って警察による犯人捏造をほのめかす記事を書かせる。
記事に激怒したチョルギは、チュ・ヤンとキム会長の癒着をネタに脅しをかけるが、反対にチャン・ソックとの関係や犯人捏造を指摘され、チュ・ヤンに追いつめられていく…

韓国の恥部を描いた作品ですね。
監督はリュ・スンワン、「ベテラン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13923162.html が最新作ですね。 主演はファン・ジョンミン、「ベテラン」 でも主役をしていますが、「哭声/コクソン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14803211.html での怪演は凄かったです。
そしてリュ・スンボム、「The NET 網に囚われた男」 が未見ですが主演を勤めています。
物語は韓国で起こった連続殺人事件、しかしなかなか真犯人がわからず、やっと突き止めた有力な容疑者を死なせてしまうんです。 しかしそうはできない韓国警察は、とうとう犯人をでっち上げるという手に出ます。
そこで白羽の矢が立ったのが、学歴のないチョルギでした。 何か彼のところに来た話がきな臭い感じなんですよね。 しかし、そこに検事のチュ・ヤン、そして実はヤクザのチャン・ソックが絡んできてしまうんですね。
何とか犯人逮捕、大統領の面子を保つシナリオにしたい警察上層部、そしてチョルギですが、事態は意外な方向に流れて行ってしまいます。
腐敗した警察の中で、ただ一人チョルギを慕う後輩:デホ刑事がいるんですが、彼の存在がちょっといいんですね。 マ・ドンソクが演じていますが、彼は 「新感染・ファイナルエキスプレス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15121805.html にも出演していましたね。 しかし悲しい最期を遂げてしまいますが。
さて、秘密を知る人間を彼がどうして行くのか? 韓国の恥部を描きながら男のエゴ、学歴社会のひずみをえぐった作品でした。

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連続殺人事件の捜査

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優秀だが報われないチョルギ

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そして犯人の丁稚上げをチャン・ソックにやらせる

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しかし検事のチュ・ヤンは

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その不正に気が付く

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