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ルドラマデーヴィ 宿命の女王

2015年作品、グナシェカール監督、アヌシュカ・シェッティ アッル・アルジュン ラーナー・ダッグバーティ ヴィクラムジェート・ヴィルク出演。
 
時に、13世紀のイタリアはヴェネツィア共和国
東方の旅から帰還したマルコ・ポーロは、周辺勢力との対立や後継者不在を嘆く貴族たちを前に、インドで見聞きしたある女王の話を語り出す…
南インドに広がるカーカティーヤ朝はその時、対立する周辺国や王位簒奪を目論む王族内部の脅威を抱え、国民はこれらを平定する強き王位継承者の誕生を切望していた。
7代目カーカティーヤ王ガナパティデーヴァ(クリシュナン・ラージュ)は、宰相マハマントリ・シヴァ・デーヴァイヤ(プラカーシュ・ラージ)の勧めに従って、生まれてきた唯一の子供…王女ルドラマデーヴィ(アヌシュカ・シェッティ)を「正当な王位継承者ルドラデーヴァ王子」であると宣言。
生まれてきた赤ん坊が女であることを隠し、男として育てていく事を決意する。 近隣国の王子チャールキヤ・ヴィーラバトラ(ラーナー・ダッグバーティ)とゴーナ・ガンナー・レッディ(アッル・アルジュン)とともに剣技を磨くルドラマデーヴィは、次第に王宮の外の世界を知り、男女の違いを知り、自身に課せられた重荷を知らされることに…
 
日本未公開で長編ですが、これは見ごたえがありました。
監督はグナシェカール、作品を見るのは初めてですが、もっと日本公開作品があってもいい監督ですね。
主演はアヌシュカ・シェッティ、「バーフバリ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?m=lc&sv=%A5%A2%A5%CC%A5%B7%A5%E5%A5%AB%A1%A6%A5%B7%A5%A7%A5%C3%A5%C6%A5%A3&sk=1 でデーヴァセーナを演じていましたが、逞しく美しい女性役はぴったりです。
アッル・アルジュンは初めて見る俳優さんですね。
ラーナー・ダッグバーティは、彼も「バーフバリ」ではバラーラデーヴァ役をしていましたね。 まああの大作のコンビが出るんだから、今作の面白さがわかりますね。
 
物語は南インドのカーカティーヤ朝のお話です。 なかなか跡継ぎが出来なかったガナバエィーヴァ、しかしやっと生まれてきた子供はなんと女の子でした。 しかし宰相の助言により、なんと彼女を王子として育て、体外的に男性として披露してしまいます。また本人にも、自分は男だと言い聞かせ、彼女もそう信じてしまい育ちます。
ばれなかったのは、彼女は隔離して育てられたから。 本人も自分が女性と言うことを知らずに育って行きました。
しかし成長するに従い、さらに外界を知ってから彼女が自分が女性であること、しかし自分の立場に対して葛藤することになって行きます。 でも対外的に自分が女性となると、国家は傾くことを知り、その中で男性として生きていこうとするんですが。
 
男系社会に固執するインドの古代王朝、どの世界でも共通していますね。 男尊女卑ということもありますが、戦闘的な男に対して、非戦闘性、弱体化を恐れる国家という側面のあるこの作品、でも女性が国主でも弱いとは限りませんが。
今作の彼女は勇敢で逞しく、そして何より美しい!
 

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男性として育てられた彼女

 

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背負うものが多かったが

 

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女性としての自分に気付き

 

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美しさも高い

 

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そして恋も

 

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