anttiorbの映画、映像の世界

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ヒンディー・ミディアム

2017年作品、サケート・チョードリー監督、イルファン・カーン サバー・カマル ディシタ・セーガル ディーパク・ドブリヤル出演。

インドのデリーに暮らすラージ(Delzad Hiwale)は、融通が利かず、流行にも疎い父(Rajeev Gupta)とは違い、客の好み通りの服をあつらえるのが上手く、器用で、話術にも長けていた。 憧れの女の子はミータ(Sanjana Sanghi)、彼女の好み通りの服を仕立てたことから、彼女は彼のことを認識します。
そして二人は結婚して、ラージ(イルファーン・カーン)とミータ(サバー・カマル)は、衣料品店の経営で成功を収めたミドルクラスの夫婦となっていた。 妻のミータは学歴コンプレックスで、教育は社会的地位を向上させ、運命を変えると強く信じて疑わない性格だった。そのため、一人娘のピア(ディシタ・セーガル)によりよい人生を歩んで欲しいと願い、富裕層向けの有名校に進学させることを決意する。
娘が上流社会入りできるよう、2人は共にお受験クラスで面接のノウハウや試験のコツを学び、高級住宅地へ引っ越して、富裕層のふりまでして必死に受験を迎えることになった。
ところが、結果は5校中4項まで落第してしまう。 残るは超難関校。もうほとんど可能性がないと落胆する中、とある有名校が低所得者層のための入学枠を設けているとの情報が舞い込む。 それは従業員の子供が受かったという報告を受け、今まで付いていたお受験のコーチに聞きに言ったところわかったのだ。
わらをも掴む思いの彼らは、下流層が暮らす地区に家を借りて貧乏を装い、ついには不正行為も辞さず、有名校の低所得者層枠での入学を試みる。愛する娘のため、あらゆる手を尽くす夫婦のお受験戦争は、次第にエスカレートしていき…
 
これはなかなかインドのお受験事情を顕著に描いていますね。
監督はサケート・チョーダリー、初めて見る監督作品でした。
主演はイルファン・カーン、世界的なインド俳優ですよね。「インフェルノ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14526693.html 「ジュラシック・ワールド」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13344679.html というメジャー作品も、そして 「めぐり逢わせのお弁当」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12539292.html というインド事情を現した作品も。
そして妻役でサバー・カマル、映画出演は余りありませんが、ドラマ中心に活躍しているそうです。
そして後半から出てくるディーパク・ドブリヤル、いい味を出していますね。 もっといろいろ作品に出て行きそうな名脇役です。
 
物語は、デリーで、衣料品店を手広くやっているラージが主人公。 若いころから才覚があり、父の店を彼の代で大きく、何店も出すくらいになっています。 お金には不自由しない生活で、夫婦の悩みは、一人娘の小学校受験です。
名門校に入れたいということで、引越し、英語、さらには親が受験の為に塾通い、涙ぐましい努力をします。 妻のミータは一応英語を話せるくらいの学歴がありますが、娘はもっと大きな夢を選択できるように、そのためにはまずは小学校が大事、それも名門私立に行かないと、ということですね。
 
今作は、一応低所得者枠という、名門校の露骨な差別を避ける制度があるんですね。 校長は女性で、苦労して成り上がったことから、勉強には平等の機会を与えたいという尊い精神があるように見えるんですが。
しかし現実はそう甘くはない、不正までして娘が名門校に進んでいいものか? ラストはやはりこうじゃないと、とそんな爽快感を味わえる結末になっています。
 

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不自由のない生活のラージ一家

 

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しかし目先の悩みはお受験

 

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そのための塾通い

 

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しかしもちろん両親も

 

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申し込み受付は長蛇の列

 

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しかし面接は

 

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そして彼らはある策を実行する

 

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