代議士を人質に青年が立てこもるという事件を担当した薮池刑事(役所広司)。 しかし、事件は犯人も人質も両方死なせるという最悪の結末を迎えてしまう。
このことが原因で上司に休暇を取らされることになった薮池は、犯人から受け取った「世界の法則を回復せよ」 という謎のメッセージに導かれるように、ある森へと足を踏み入れる。
森の中の空き地には、「カリスマ」 と呼ばれる奇妙な木が一本生えていた。 実はこの木は根から毒素をまき散らし周りに生える木々を根こそぎ倒していく不思議な力を持っていた。 その為、植林作業員の中曽根(大杉漣)たちは他の木を守ろうとカリスマ伐採に躍起になるのだが、いつも森の奥に住む桐山(池内博之)に妨害されてしまう。
桐山は、「強いもの勝つ」 という信念の下、森でただひとりカリスマを守っている青年だ。 ところで、森にはもう一組の住人がいた。 植物の研究をしている美津子(風吹ジュン)とその妹の千鶴(洞口依子)だ。 美津子は、「森全体の秩序を保つ為」 に森を一度完全に破壊しようと池に毒を捲いていた。
カリスマを巡り、それぞれの立場からといそうを繰り広げる住人たち。 そんな彼らとの出会いの中で、薮池はやがて 「あるがまま」 であることが 「森の法則」、ひいては 「世界の法則」 であると結論に達する。
だた、そこへ猫島(松重豊)を中心としたプラントハンターが乱入。 カリスマは根こそぎ引き抜かれ、神保姉妹によって焼かれてしまう・・・
ちょっと謎めいた1本の木を巡っての戦いの作品ですね。
監督は黒沢清、ちょっと前の作品ですが 「リアル~完全なる首長竜の日~」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9547942.html は私は好きな作品です。
物語は、人質立てこもり事件の解決に失敗した藪池刑事は、しばらく休暇状態になってしまいます。 しかし犯人の最後の言葉が心に引っかかり、ある森に向かい、そこでいろんな人間と出会うんですね。
でもその者たちの狙いは、森の中の1本の木でした。 みんなその気を守ろうとしたり、奪おうとしたり、無くそうとしたり。
なかなか意味が掴みづらい作品ですが、環境問題に繋がるのか? いやそうではなくお宝のような木を巡る争いのようにも感じますが。
人質事件の鎮圧に失敗する藪池
マリスマという木と桐山に出会う
さらに神保美津子と
妹の千鶴とも
しかし猫島たちが
破壊工作に