anttiorbの映画、映像の世界

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Strange Circus 奇妙なサーカス

2005年作品、園子音監督、宮崎ますみ いしだ壱成 桑名里瑛 高橋真唯出演。

実の父親・尾沢剛三(大口広司)に言われるままに誘われ、言うとおりにしている小学生の美津子(桑名里瑛)。 幼い美津子はそれを忌むべき近親相姦とは知らず、ただ心がズタズタにされていく毎日だった。 彼女の憧れは母のように綺麗になること、母のことが大好きだった。
しかしある日、美津子を抱く剛三の姿を、母親の小百合(宮崎ますみ)が発見してしまう。 激しく泣き崩れる小百合。 それでも母と娘を交互に抱く剛三。 小百合は次第に美津子を女として嫉妬し始め、愛する剛三を奪われまいと今まで以上に激しいセックスに耽り、美津子は剛三に抱かれている間、そんな母を自分の心の中に宿すようになる。
やがて、成長していく美津子(高橋真唯)だったが、剛三のいない間、小百合は美津子を虐待するようになる。 そんなある日、二人が言い争う最中に、美津子は小百合を思いあまって階段から突き落としてしまう。 そして、小百合の死と引き換えに、美津子の心に女としての小百合が宿るのだった。
それから数十年後。 変態的なエロスの世界を描く車椅子の人気女流作家・三ッ沢妙子(宮崎ますみ・二役)は、自叙伝かと思わせる小説を執筆していた。
その小説の執筆中、妙子の担当編集者が代わることになる。 無口だが、何でも言うことを聞くその新しい担当・田宮雄二(いしだ壱成)を、いたく気に入る妙子。 どこか影のある雄二はまるでロボットの様に、従順に妙子に従うのだった。
ある日、雄二は妙子に質問する。 「これ先生の自叙伝ですか?」。 即座に否定する妙子。 しかし、妙子自身も小説を執筆していく間に、自分が何者で、ここが小説の架空の世界ではないかとすら思い始める。 
一方、雄二は、編集長(田口トモロヲ)から直々に、プライベートが全く謎である妙子の素性を調査するよう命じられる。 妙子の私生活を暴こうとする雄二は、妙子が実は歩けること、そして妙子の家の瀟洒な邸宅には、誰も入れない秘密の部屋があることを知るのだった…

この前記事を上げた 「夢の中へ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15413983.html と同じ年に作られた作品、これはなかなか凝った愛憎劇を描いていますね。
監督は園子音、私が好きな作品はやっぱり 「冷たい熱帯魚」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7389937.html ですね。
主演は宮崎ますみ、ベテラン女優さんですが、映画作品として彼女の作品はあまり見ていないんですね。
そしていしだ壱成、記事にした作品は、なんと 「鎧 サムライゾンビ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9873728.htmlとなってしまいます。

物語はアブノーマルな性生活をしている強欲な男・尾沢剛三に取り込まれた母と娘のお話ですね。 母の小百合は剛三の虜になっていて、言うがままに性生活をしているんですが、剛三の欲は留まることを知りません。 娘の美津子に対してだんだんと、自分の世界に取り込んでいくんですね。
なんと剛三は、大きなチェロケースの美津子を入れ、自分と小百合の痴態を観させます。 そこでだんだん母に対する嫉妬心を芽生えさせていく、剛三は母と娘で競わせて快楽の道具にしようとしているようです。 悍ましいですね。
こういう母と娘の愛憎劇は惨い展開になって行きますが、一転物語は時間が経過してある車椅子の小説家の話になって行きます。 どう考えても自伝のような小説を書く三ツ沢妙子、一体彼女の正体は?
このお話は、ちょっとしたミステリーになっていて、そこにいしだ壱成演じる田宮が絡んでくるんですね。
まあどんでん返しなんですが、ちょっと無理を感じるキャストだったかもしれませんね。

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美津子と小百合

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しかし剛三はおぞましい行為を始める

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小説家の三ッ沢妙子、そして新担当者の田宮

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彼女は謎のサーカスの夢?を見る

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そして恐ろしい記憶が

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