anttiorbの映画、映像の世界

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渇き。

2014年作品、中島哲也監督、役所広司小松菜奈出演。

夜のコンビニで、殺人事件が起こった。 若い男が3人殺され、それを発見したのは、警報機が鳴って駆けつけた警備員だった。 彼は元刑事の藤島昭和(役所広司)、第一発見者なので、警察で取り調べを受けた。 元部下の浅井(妻夫木聡)はにこにこ笑いながら、事情を聞くが、露骨に藤島を疑っているのがわかる。
藤島は依願退職だった。 しかし結構な事件を起こして本来なら懲戒ものだった。 彼は妻と別れ、娘とも引き離され、マンションも失い、アパートでたった一人で荒れた生活をしていた。 毎晩飲んだくれていて、それだけではなく精神も病んでいて、抗うつ剤を飲んでいた。
そんな時に分かれた妻・桐子(黒沢あすか)から連絡があった 。「そっちに加奈子(小松菜奈)が行っていないか?」 どうやらここ1週間家に帰ってこないということだった。
電話では、元妻の娘の管理がなっていないと怒鳴るのだが、彼は少し小奇麗にして元住んでいたマンションに行くのだった。 もう連絡のつくところには連絡をしたが、まったく手がかりがないと途方に暮れている桐子。 そして元刑事のやり方で、藤島は捜査を始めるのだった。
始めに会ったのは、高校時代の友人の森下(橋本愛)と長野(森川葵)だった。 しかし、彼はすぐに長野がおかしいことに気付いた。 そして加奈子の部屋で見つけた覚醒剤をちらつかせ、加奈子の行方を聞くのだが、結局二人は知らないようだった。
次に行った先は、高校の担任だった東(中谷美紀)だった。 どうして薬をやるようになったのか? 教師の責任を問い詰めるのだが、東は何も言わなかった。
いったい加奈子はどこに消えたのか? そしてだんだん加奈子の生活、そして隠された彼女の顔が明らかになっていくのだった…

先行上映だったので、予定より早く観てきました。 原作の題名は 「果てしなき渇き」 というのですが、映画ではこの簡単な題名となりました。 これ、今学生早割1000円なんですよね。 学生に見せていいのかな? なんていうくらいグロイ作品ですね。
まず落ちるとこまで落ちた元刑事、役所広司扮する藤島昭和がなんとも言えない不潔なイメージ(^^) 確かに家族に愛想を尽かされても仕方がない男なんですね。 でもおそらくこうなったのはきっかけがあったんでしょう、そんなシーンもありました。 もともと刑事としての激務?で精神は病んでいたんでしょうが、それでも決定的な事件を起こしてしまいます。
加奈子というのは一体どんな女の子なのか?知れば知るほど不気味な面が見えてくるのですが、このあたりはすべて回想シーンになっているので、平行して加奈子は今どこにいるのかを探している者たち、それは父である藤島以外も彼女を追っているんですね。 それも危ない連中の多くが。
出演されている黒沢あすかさんが、気分が悪くなるような映画みたいでブログに書いていますが、確かに観心地のいい作品ではありませんが、その分衝撃作品でした。 
ただ、彼女の行方が分かった時点で終わってもいいのではと思いました。
 
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行方不明の加奈子
 
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担任の教師・東に詰め寄る
 
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苛めまくられる男子生徒、加奈子は彼を見ていた
 
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藤島の元後輩刑事・浅井、彼も実は・・
 
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追い続けるうちに
 
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そして爆発する
 
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