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天才作家の妻 40年目の真実

2018年作品、ビョルン・ルンゲ監督、グレン・クローズ ジョナサン・プライス クリスチャン・スレーター マックス・アイアンズ出演。

アメリカ・コネチカット州。 現代文学の巨匠ジョゼフ・キャッスルマン(ジョナサン・プライス)と妻ジョーン(グレン・クローズ)のもとに、スウェーデンからノーベル文学賞受賞の吉報が届く。 友人や教え子らを自宅に招いたジョゼフは、スピーチで最愛の妻に感謝の言葉を告げる。 満面の笑みを浮かべて寄り添うふたりは、誰の目にも理想的なおしどり夫婦に見えた。
授賞式に出席するため、ふたりはストックホルムを訪れる。 旅に同行した息子デビッド(マックス・アイアンズ)は駆け出しの作家で、父に対し劣等感を抱いている。 そんななか、ひとりホテルのロビーに出たジョーンは、記者ナサニエルクリスチャン・スレーター)から声をかけられる。 ジョゼフの伝記本を書こうとしている彼は、夫妻の過去を事細かに調べていた。 ふたりが大学で教授と学生という関係で出会い情熱的な恋に落ちたこと。 既に妻子があったジョゼフをジョーンが奪い取る形で結ばれたこと。 作家としては二流だったジョゼフがジョーンとの結婚後に次々と傑作を送り出してきたこと。
そしてナサニエルは、自信ありげに核心に迫る質問を投げかける。 「“影”として彼の伝説作りをすることに、うんざりしているのでは?」 実は若い頃から豊かな文才に恵まれていたジョーンだったが、出版界に根づいた女性蔑視の風潮に失望し作家になる夢を諦めた過去があった。
そしてジョゼフとの結婚後、ジョーンは彼の “影” として、自らの才能を捧げ、世界的な作家の成功を支え続けてきたのだ。 そして授賞式当日。 複雑な感情をひた隠し、華やかに正装した夫妻は、人生最高の晴れ舞台が待ち受けるノーベル賞授賞式の会場へと向かう…

これは見たかった作品でした。 川越スカラ座に掛かりました。
監督はビョルン・ルンゲ、日本公開作品は初めてです。
そしてジョナサン・プライス、「黄金のアデーレ 名画の帰還」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13692330.html に出演していました。

物語はジョゼフのところにノーベル文学賞の知らせが来るところから始まります。ジョゼフだけでなく妻のジョーンにとっても悲願だったこの世界的な名誉ある賞、二人は一躍時の人になります。
そして二人は息子と一緒にスウェーデンに招待されます。 しかし行きの飛行機で近づいてくる男が、ナサニエルという記者ですが、彼はジョゼフの伝記を取材したがっているように見えるんです。 もちろん彼はうるさそうに断りますが、ジョーンは記者に恨まれないよう気配りをします。
そして現地で、一時自由時間を貰ったジョーンは、ナサニエルの取材を受けます。 いやちょっとお酒が飲みたかっただけかもしれませんが。 でも彼はよく夫婦のことを調べ上げていました。

今作はどこかに実際にあったかもしれない女性が抑圧された事象かもしれません。「ビッグアイズ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12647310.html も妻が実際に絵画を書いていたという事実のお話でしたが、この作品では、女性としての作家がまず女だからって認められない時代というのが、彼女にとって一番のネックでした。そのため夫に託したんですが。
しかしことここにいたって彼女は爆発しました。 気持ちはわかりますが、最後の彼女の凄みは凄かったです。

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受賞はベッドで聞く

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そしてスウェーデンに向かう機中、記者に

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他のジャンルの受賞者達と

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記者のナサニエルは息子にあることを漏らす

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若き日のジョゼフとジョーン

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そしてとうとう

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