anttiorbの映画、映像の世界

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牝猫たち

2017年作品、白石和彌監督、井端珠里 真上さつき 美知枝 音尾琢真出演。

池袋のデリヘルで働く3人の女性、雅子(井端珠里)、結依(真上さつき)、里枝(美知枝)。
雅子は大学を卒業し、OLにはなったものの借金をこしらえ退社した彼女は、住む家もなく、ホテルなどを転々としながら今日の生活をなんとか支えている。 そんな中で、3度目の指名をもらった高田(郭智博)と本番行為を行い関係を深め、彼の家に時々泊まるようになる。
高田は、もう10年も部屋を出たことが無く、自分のもつマンションの一室にネットを外界との唯一の窓口として生活している。 すべての世の中のことがネットを通じて解っているという高田、何もわかっていないという雅子。
結衣は小さな男の子を持つ。 はすっぱな性格で客あしらいも悪く、店からも注意を受けている。 男の子を有料で人に預けて仕事をしているが、愛情が薄く虐待しているようである。 
そんなある日、彼女は売れない漫才師に呼ばれ彼のトークにのってそのまま本番行為に及び、その後も付き合うようになる。 彼が前座で出演するSMクラブに同僚の3人で遊びに行った後、彼女は彼と舞台裏で激しいセックスをし、子供を残し、そのまま2人で消えてしまうが...。
里枝は不妊に悩み、またさらに夫が不倫していることに気づき、それを契機に夫に黙ってデリヘルに勤めている。 上得意は金田老人(吉澤健)であり、1年前に妻を亡くしてその責めに苛まれている。 彼は立たないので、一緒に同じ時間を部屋で過ごすだけである。
ある日、お金を多く払うからこれ以降フリーで会ってくれと頼まれる。いつもは何もしない二人だが、里枝は何も言わず、彼の前で裸になり体を預けて触らせる。 その後、老人は里枝を尾行し、里枝の夫婦生活を垣間見た後、数日して再び指名が入り・・・

にっかつロマンポルノリブート企画の1本です。
監督は白石和彌、「麻雀放浪記2020」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15934500.html が近作ですね。
主人公は3人、井端珠里は 「紙の月」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12394196.html に出演歴があります。
真上さつきは、ホラー作品がありますね。 ちょっとそそられるOVです。
美知枝は、「沈黙 -サイレンス-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14698831.html に出演していたようです。

物語はデリヘルで行われる人間模様です。 3人はそれぞれの事情でここで働いていますが、ここにはさまざまな女性がいるんですね。 雅子はとにかく金が欲しい、そのためには貪欲さがありますが、金持ちのパトロンも欲しい。
結衣は子持ちのシングルマザー、稼ぐ為にはこの仕事をしていますが、子供は厄介者というだけの存在なんですね。 仕事の時に子供を預ける男がいるんですが、約束の引き取る時間を守った為しがない。
そして里枝、彼女は主婦なんですが、一番とんでもないことに巻き込まれていくんですね。

今作は、昔のロマンポルノの、ドラマ性がなかなか面白いんですよね。 今言うとちょっとエロ表現の強い情念のドラマですね。 数作品あるんで、見ていこうかな?と思います。

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指名を待つデリヘル嬢たち

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店長の野中

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引きこもりのところに転がり込む雅子

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主婦だがデリヘルをしている里枝

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そして漫才師に流れる結衣

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