ジャック(ジェフ・ブリッジス)とフランク(ボー・ブリッジス)のベイカー兄弟は “ザ・ファビュラス・ベイカー・ボーイズ” というデュオを組むジャズ・ピアニストである。 弟のジャックはかつての栄光が忘れられず酒びたりの日々。
しかし、いつものライブを行っている場所の支配人から、こちらから声を掛けるのでと、体よくお休みを言われてしまう。 ジャックはいままでの付き合いもあるのに冷たい態度をした支配人に掴みかからんばかりに怒るが、そんな弟を心配した兄フランクは、そろそろ二人のピアノだけでは先がないと思い始める。
そこで女性ヴォーカリストを加え“ベイカー・ボーイズ”を立て直すことを提案、募集広告を出す。 オーディションの日、彼らの前に多くのボーカル志望の女性がやってくるが、どの女性も二人のおめがねにかなう候補はいなかった。
しかし全員終り、片付け始めた時に、遅れて現れたのはスージー(ミシェル・ファイファー)だった。 フランクは彼女のガサツでハスッパな感じが気に入らず文句を言うが、ジャックは彼女の歌に魅かれ、ジャックのピアノとスージーの歌はやがて美しいハーモニーを奏で始める。
しかし彼女は、華がなかった。 衣装を作り、盛り上げ方、挨拶の仕方を教え、いよいよ本番を迎える。
だが、プライドの高いスージーには屈折したジャックの心情を理解することができず、「負け犬」とジャックを罵り、去ってしまう。
“ベイカー・ボーイズ”は解散に追い込まれ、兄弟さえもばらばらになってしまう・・・
ちょっと昔のこの作品、味のあるドラマでした。
監督はスティーヴ・クローヴス、監督作品はもう1作あるくらいですが、一連の 「ハリーポッターシリーズ」 「ファンタスティック・ビーストシリーズ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/folder/569190.html の脚本担当をしていますね。
主演はミシェル・ファイファーになりますか、近作は 「アントマン&ワスプ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15665067.html ですね。でも、「アンカーウーマン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15798102.html も良かったです。
そしてジェフ・ブリッジス、このころはほっそりしていますね(^^) 「キングスマン:ゴールデン・サークル」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15318643.html が近作ですね。
ボー・ブリッジスは実際のジェフの兄で、本当に兄弟出演でした。 残念ながら記事にした作品はないようです。
物語は、ジャックとフランクのピアノデュオ、しかしだんだん飽きられているのと、マンネリになってきていて、ジャック自身も、そして興行主も彼らから離れつつあるところに、心機一転女性ボーカルを入れてトリオで再出発を図るんですね。
今作は、なにかいつ壊れるかわかない脆さが漂っているところが、なかなかいいんですよね。 3人での楽しい時間は、ジャックとスージーの関係、そしてスージーがもっと大きな舞台に羽ばたくことで終りを迎え、そして兄弟も。
でもそういうところがまたよかったです。