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2018年作品、チー・ピュー・シン監督、ウィ・モン・シュエー・イー アウン・イェ・リン ヤン・アウン 森崎ウィン出演。

日本で生まれ育ったミャンマー人の女子高生ナン(ウィ・モン・シュエー・イー)はパティシエの夢を目指し、日々ケーキ屋でのバイトに精を出していた。 パティシエの専門学校に行くには相当の学費が必要だが、ミャンマー料理店を営むナンの父親サイ(ヤン・アウンは娘の夢を応援しようとはしないかんじだった。 母はすでに他界しており、夢を応援してくれる家族がいないことにナンは落ち込んでいた。
そんなある日、サイはトゥラ(アウン・イェ・リン)というミャンマー人青年を店で雇い始めた。 なかなか日本の生真面目な働き方になじめず苦しんでいたトゥラを見かねて、サイは助け船を出そうと決めたのだ。
ところが、ナンは突然よくわからない男を雇うことに反発。 実はその前に彼が不注意に歩いていてコーヒーを引っ掛けられていて、ろくに誤りもしなかったから変な男だという不信感を持っていた。 しかし、困っている人を助けたいというサイの言葉にナンは反論できず、父親に対して苛立ちを募らせていく。
それから間もなく、サイは55歳の誕生日を迎えた。 不仲の状態は続いていたが、そんな中でもナンはサイのために誕生日ケーキを焼く。 作ったのは、抹茶味のクリームケーキ。 ナンは抹茶のお菓子作りをライフワークにしたいと考えていた。
ところが、ケーキを渡そうとしたとき、ナンはサイと従業員のトゥラとミユキ(川添野愛)の会話から自分が無国籍であることを知ってしまうのだった。 そして、サイがいつかナンとともに故国へ帰ろうと考えていることも判明、ナンは大きなショックを受ける。
サイが日本に移住した理由は、30年前のミャンマー国内の混乱にあった。 当時民主化運動に参加していたサイと妻は国を離れざるをえなくなったという。 その後、夫婦はナンという子宝を授かり、日本での料理店経営も順調に進んでいくが、夫婦はミャンマーのことを忘れられずにいた。
衝撃の事実にナンは落ち込んでしまうが、そんなナンを励ましたのはトゥラだった。その後、サイと二人で話す時間を持ち、父親の故郷への思いを知るナン。 しかし、日本でパティシエになる夢を諦めることなどナンには考えられず、結局父娘の和解は実現しないのだった・・・

日本とミャンマーの合作映画ですね。
監督はチー・ピュー・シン、デビュー作のようですね。
主演はウィ・モン・シュエー・イー、海外進出作品は初めてのようです。
そしてアウン・イェ・リン、彼は映画デビュー作のようですね。
そして森崎ウィンが、実際の彼のような立場で出演しています。今は国際的な俳優になりつつありますが、今作は結構重要な役でした。

物語は、日本でミャンマー料理店を営む父と娘のお話です。 経営は順調ですが、父と娘の間には何か水のようなものがあるんですね。 ナンの夢は、日本でパティシエになること、そのため進学もその方向の専門学校に行こうと思っています。 しかし学費を払ってもらえないと思い、バイトで必死に学費をためているんですね。
そんな時トゥラが現れます。 彼は日本で日本語学校に行きながら生活の為バイトをしていますが、両立が出来ず、さらには日本人の時間厳守が守れず、仕事が長続きしません。 そんなところに、ナンの父サイが、雇ってくれます。 しかしサイは厳しく、時間厳守の徹底、そして学校にもしっかり通うことを言います。
しかし実はナンは、無国籍なんですね。 それにはわけがありました。 しかしいままで父はナンに話す機会を失っていたんですね。

今作は、ちょっとだけミャンマーの近代史が語られていますね。 今でこそある程度安定した印象を持ってきたミャンマーですが、民主化になるまでは、国民は苦労の連続だったことは、「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14094494.html で多少勉強しましたが、市民レベル、活動家達の立場が少しわかる話でした。
彼女の夢の方向はどうなって行くのか、一人ひとりの演技はつたないですが、伝わって来るものがある作品でした。

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ナンの父のサイ

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ナンは歌手の木村アウンと知り合いになり

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友達になる

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そしてトゥラとミャンマーに行く

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