秀樹の幼い頃、怖いものを見た。 それは、祖父の銀二の家で見た 「灰色の影(=ぼぎわん)」 の存在だった。 そして彼はそのころ同じ年恰好の少女と、よく二人で遊んでいた。 そしてその少女は、行方不明になっていた。
香奈(黒木華)との結婚式を終え、幸せな新婚生活を送る田原秀樹(妻夫木聡)が勤める会社に謎の訪問者が現れる。 取り次いだ後輩の高梨(太賀)に伝言は 「チサさんの件で」 とのことだったが、秀樹の脳裏に疑問がよぎる。 チサとは、妊娠した香奈と喜び勇んでつけたばかりの娘・知紗の名で、まだ二人しか知らないはずであった。
結局、訪問者の正体はわからぬまま、“それ” と会話した後輩は、原因不明の怪我を負い、病院に入院してしまい、謎の死を遂げる。
2年後。 イクメンパパとして知紗(志田愛珠)を溺愛する秀樹の周囲で、超常現象としか言いようのない怪異な出来事が相次いで起こり始める。 何かに狙われているのではないかと恐れた秀樹は、オカルトライターの野崎(岡田准一)と、霊媒師の血をひくキャバ嬢・真琴(小松菜奈)とともに調査を開始する。
だが、田原家に憑いている “何か” は想像をはるかに超えた強大なモノだった。民族学者・津田(青木崇高)は、秀樹の大学時代からの親友ということで、彼によると、その “何か” とは、田原家の故郷の民族伝承に由来する化け物ではないかという。
さて得体の知れないバケモノのホラーでした。
監督は中島哲也、近作は 「渇き。」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11814612.html となります。
さらに小松菜奈、今作では彼女とはわからない感じですね。 近作は 「恋は雨上がりのように」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15535056.html が近作です。
物語は、見栄を張り体裁だけを整える夫と、最悪の母に育てられ、家族の温かさを知らない妻の間に、一人娘が誕生するお話です。 何か先行きが不安な家族ですが、そこに入り込んだのはとてつもない恐ろしい、そして得体に知れない怪物らしいんですね。 異変を感じ相談したのは民俗学者の友達でした。 そして彼が紹介したのが怪しいルポライターの野崎でした。
彼は腐れ縁のキャバジョウを訪ねますが、彼女はやはりちょっとした能力を持っていて、異変に気がつきます。 しかし彼女の手に負えるような代物ではありませんでした。
今作は、なかなかごついバケモノらしきもの、「それ」 と言われていますが、原作では 「ぼぎわん」 と呼ばれています。 しかし正体不明のまますすんでいくんですね。
どんどん大掛かりな除霊? お祓い? が行われて行きますが、怖さという点では、いまひとつだと思いました。 原作、設定は十分怖いんじゃないかと思いますが。もっと怖く出来るんじゃないかと思ってしまう作りでしたね。
やはり有名どころをいっぱい出してしまうとホラーらしくない気がするんですが(^^)
彼の死から事件は始まる
そして妻と娘に異常が
田原は野崎を頼る
真琴は何かを感じる
そして知紗を守る事を決めるが