anttiorbの映画、映像の世界

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2018年作品、大森立嗣監督、黒木華 樹木希林 多部未華子出演。

真面目で理屈っぽい20歳の大学生・典子(黒木華)。 おっちょこちょいな自分に嫌気がさす典子は、ある日、母親(郡山冬果)から 「お茶、習ったら」 と突然勧められる。 意味がわからず困惑する典子だったが、同い年の従姉妹・美智子(多部未華子)からも誘われ、二人は自宅近くにある茶道教室の先生を訪ねる。
その先生は大きな家にひとりで暮らし、巷で “タダモノじゃない” とうわさの武田のおばさん(樹木希林)だった。
稽古初日。 典子と美智子を茶室に通した武田先生は、挨拶もほどほどに稽古を開始。 折り紙のような帛紗さばき、ちり打ちをして棗を 『こ』 の字で拭き清める。 茶碗に手首をくるり茶筅を通し 『の』 の字で抜いて、茶巾を使って 『ゆ』 の字で茶碗を拭く。
お茶を飲み干すときにはズズっと音をたてる。 茶室に入る時は左足から、畳一帖を六歩で歩き七歩目で次の畳へ。 意味もわからない所作に戸惑うふたり。 毎週土曜、そんなふたりの稽古は続いた。 
鎌倉の海岸。 大学卒業を間近に控えたふたりは、お互いの卒業後を語り合う。 美智子は貿易商社に就職。 だが典子は志望の出版社に落ちて就職を諦めていた。就職後、美智子はお茶の稽古をやめてしまったが、出版社でアルバイトをしながらお茶に通う典子には後輩もできた。 
お茶を始めて2年が過ぎる頃、梅雨どきと秋では雨の音が違うことに気付く典子。 冬になり、お湯の “とろとろ” という音と、“きらきら” と流れる水音の違いがわかるようになった。 がんじがらめの決まりごとに守られた茶道だが、その宇宙の向こう側に、典子は本当の自由を感じ始めるのだった。
お茶を習い始めて10年。 いつも一歩前を進んでいた美智子は結婚し、ひとり残された典子は、好きになったはずのお茶にも限界を感じていた。 中途採用の就職試験にも失敗。 お点前の正確さや知識で後輩に抜かれ、武田先生には、そろそろ工夫というものをしなさいと指摘される。
大好きな父(鶴見辰吾)とも疎遠な日々が続いていたある日、典子に転機が訪れる…

樹木希林さんの遺作、来年もう1本出演作があるようですが。
監督は大森立嗣、近作は 「光」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15264365.html でしたが、監督の作品は独特の色が出ると感じていました。 しかし今作は、ちょっとこういう世界も描くんだ! という驚きがありました。
主演は黒木華、映画出演が凄いですね。 公開中、公開間近の作品も多く、近作記事は 「散り椿」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15708055.html となります。
そして多部未華子、「あやしい彼女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14026876.html での歌唱シーンは良かったですね。

物語は、ひょんなことからお茶、茶道を習う事になった主人公典子のお話ですね。 彼女はちょっと不器用で要領が悪い、対照的な同い年の従姉の美智子と一緒に習い始めます。 その先生は、一人暮らしで大きな和風建築のお屋敷に住んでいる武田さんでした。
今まではただの伯母さんでしたが、このときから “先生” になって行きます。 そして二人は茶道の奥深さ、そして心の持ち方を少しずつ学んでいきます。
しかしスポーツや武道とはちょっと違う道、いかに同じ事を毎回こなしていき、それが自然体で出てくることが大事というのが面白いですね。 ともすると眠たくなるのかな? と思いましたが、習いながら四季の移り変わり、生活もあり、そんな退屈なところは全くありませんでした。
余談になりますが、後半の美少女、ちっと出てくる彼女はこちらで(^^) https://ameblo.jp/atts1964/
また、先日なくなった樹木希林さんの一挙手一投足に、おそらく鑑賞している人、誰もが注目している気が劇場に漂っています。 そして今作のラストに、何か彼女の遺言のようなセリフがあるんですね。
少し間を空けてまた見たい作品、樹木希林さんの姿を焼き付けておきたい作品のひとつになりました。

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お茶を習ったら?そんな一言が

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典子と美智子が

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武田先生のところに

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最初から習う事に

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そして将来を決める時に

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