anttiorbの映画、映像の世界

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溺れるナイフ

2016年作品、山戸結希監督、小松菜奈 菅田将暉 重岡大毅 上白石萌音出演。

東京でモデル雑誌 『プラム』 のモデルをしていた15歳の少女・望月夏芽(小松菜奈)は、家庭の都合で父の故郷の田舎町・浮雲町に引っ越すことになった。
夏芽の家庭は、父・直樹と母・芽衣子、弟・竜太(伊藤歩夢)の4人暮らし。
父の実家は旅館 『あづまや』 を経営していたが、高齢の祖父・鉄男(ミッキー・カーチス)だけになってしまっていた。 家業の 『あづまや』 を継ぐために、夏芽の父は家族を連れて浮雲町へ引っ越したのだった。
地元の人たちとの宴会を抜け出した夏芽は、海辺を散策していた。 海辺の近くには赤い鳥居があり、そこは 「神様のいる場所」 として立ち入り禁止になっている。
ところがその岩間の海に、髪を金髪に染めた少年がいた。
少年は浮雲町を仕切っている大地主・長谷川家の息子・長谷川航一郎(菅田将暉)という。 みんなからは通称・コウちゃんと呼ばれており、変わったオーラを放っていた。
翌日、転校先の学校へ登校した夏芽は、クラスメイトに注目される。 夏芽はモデルとして非常に有名で、クラスメイトはみんな知っているほどだった。 田舎町の浮雲町でも、夏芽は美少女として目立つのだ。 同じクラスにはコウの姿があった。 夏芽はコウとその親友の少年・大友勝利(重岡大毅)、松永カナ(上白石萌音)と親しくなる。
コウは立ち入り禁止の鳥居のある海によく入っていた。 コウは 「この町のもんはみんな俺のもんじゃ。 好きにしてええんじゃ」 と言う。 それは傲慢から発したものではなかった。 町一番の権力者の息子であり、またコウ自身もそれだけの魅力を持っている。 コウが言うと決して不遜な一言ではなくなるのだった。
浮雲町にいる夏芽は、半ば芸能活動を引退したような身だった。 ところがある日、夏芽のところへ電話がかかってくる。
権威あるカメラマン・広能晶吾(志磨遼平)が夏芽の写真集を撮りたいそうだというのだ。 広能と会った夏芽は、「君はカメラの前でないと呼吸できないんだね」 と言われて、モデルをすることにする。
夏芽が写真集を出したのは、地元で誰よりも目立つコウへの対抗心でもあった。 しかし本当は対抗心ではなく。 コウに対する思いが強くなっていっているのだった。
そして町の祭りが近づいてくるのだった・・・

劇場公開はなぜか行かなかった作品、いってもよかったキャストなんですが。
監督は山戸結希、約2年に1回作品を発表していますね。 私ははじめて作品を見ました。
主演は小松菜奈、新作の 「恋は雨上がりのように」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15535056.html ですが、だんだんと女優らしく独特の色を出していますね。 今作は2年前なのにまだ幼い演技です。
そして菅田将暉、もう超売れっ子若手俳優です。 近作は 「あゝ、荒野」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%A4%A2%A1%B5%A1%A2%B9%D3%CC%EE がお勧めです。 長いですが。

物語は、東京から芸能界を休業してやってきた少女:夏芽と、地元の光る存在の少年:航一郎の恋愛作品です。 中学生で同い年の二人、美男美女というより、なにか格が合うというか、くっつくべき感じでくっついた二人という感じでした。 そしてお互いの気持ちを確かめ合ってからはどんどん深くなっていきますが、彼女のところに、ある男がやってきます。
そして運命の祭りの日がやってくるんですね。 航一郎は祭りの重要な役目を持っています。 そして彼女がひどい目に遭うんですね。 ここから二人の間に大きな傷が入ります。
彼女にとってはこの田舎町は、一時逃げ込んだ、休める場所だったのかもしれません。 第2章があってもいいようなお話でした。

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芸能界から離れこの街にやってきた夏芽

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カナが友達になる

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そして彼と出会う

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あっという間に愛し合う二人

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しかし祭りの夜がやってくる

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