anttiorbの映画、映像の世界

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十年 Ten Years Japan

2018年作品、早川千絵 木下雄介 津野愛 藤村明世 石川慶監督、川口覚 山田キヌヲ 牧口元美 國村隼出演。

「PLAN75」
高齢化問題を解決するために、75歳以上の高齢者に安楽死を奨励する国の制度PLAN75ができる。 公務員の伊丹(川口覚)は、貧しい老人たちを “死のプラン” に勧誘している。 一方、妻の佐紀は出産を間近に控えていたが、認知症の母親を抱えて途方に暮れていた・・・

「いたずら同盟」
国家戦略IT特区となったとある田舎町の小学校では、人工知能システム “プロミス” による効率的な将来予測と画一的な道徳に従っていれば、苦しむことはない世界が日常となっていた。 ある日、用務員の重田(國村隼)が世話をする老馬が殺処分されることになると、クラスのはみ出し者のリョウタ(大川星哉)は、クラスメイトのマユとダイスケとともにいたずらを画策する・・・

「DATA」
女子高生の舞花(杉咲花)は、生まれてすぐに亡くなった母の生前のデータが入ったデジタル遺産を手に入れる。 データをもとに母の実像を結ぶことができて喜んでいたが、母の知られざる一面を見つけてしまい…

「その空気は見えない」
原発による大気汚染から逃れるために、日本は地下への移住を余儀なくされる。 地上の生活を知らずに育った10歳の少女ミズキ(三田りりや)は、「地上の世界は危険だ」 という母(池脇千鶴)の教えを守っていた。 しかし、友達のカエデ(田畑志真)が地下の街から突然姿を消す。 カエデが残したあるものを見つけたミズキは、地上の世界に憧れを抱くようになる・・・

自衛隊徴兵制が導入され、その告知キャンペーンを担当する広告代理店の渡邊(太賀)は、若者に親しみやすいポスターデザインに変更するよう政府から要請される。 渡邊は元のデザインを担当したベテランデザイナー・天達(木野花)に謝罪に赴き、天達がポスターに込めた思いを知る・・・

ちょっと背筋が寒くなる作品でした。
監督は5人。 早川千絵は今作の長編版に取り組んでいるといいます。
木下雄介も長編映画を作製中、過去作は1本あるようで、いずれ見る事になるかもしれません。
津野愛は映画作品の監督は初めてでしょうか?
藤村明世も過去作が1本ありますね。
そして石川慶、「愚行録」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14756019.html はアクが強い衝撃作でした。 もうひとつ短編 「点」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15757820.html も見ています。

今作は5つの短編からなっています。 香港で10年後のオムニバスを作ったことで、日本とタイと台湾で製作が開始されたようです。 香港の 「十年」 は見てみたいですし、タイ版と台湾版にも興味がありますね。
今作のコンセプトは日本の10年後はこうなっているのでは? ということです。 高齢化問題、管理教育問題、デジタル記憶での遺産、原発事故汚染再び、そして徴兵制。 どれも各監督の10年後を想定して、各テーマにリアルに迫っていますね。 高齢化問題については、税金負担が大きくなり、昔の姥捨て山を国家の政策として行うというリアルなお話。 徴兵制についても、現実感がどんどん高くなっているのが日本ですね。 ただ、これは日本だけでなく、アメリカが、中国が、そのトーンを上げている世界情勢もありますが。
どの作品も、こうなっては欲しくない、警笛を鳴らす作品、必見ですね。

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「PLAN75」

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「いたずら同盟」

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「DATA」

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「その空気は見えない」

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