2022年作品、早川千絵監督、倍賞千恵子 磯村勇斗 たかお鷹 河合優実 ステファニー・アリアン 大方斐紗子 串田和美出演。
少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。 満75歳から生死の選択権を与える制度<プラン 75>が国会で可決・施行された。 様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。 夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチ(倍賞千恵子)は78歳。 ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。 住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン 75>の申請を検討し始める。
一方、市役所の<プラン 75>の申請窓口で働くヒロム(磯村勇斗)、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子(河合優実)は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。
また、フィリピンから単身来日した介護職のマリア(ステファニー・アリアン)は幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン 75>関連施設に転職。 利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に臨む日々を送る。
監督は早川千絵、長編初作品ですね。
主演は倍賞千恵子、「Arc アーク」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2021/07/05/060000 に出演していました。
磯村勇斗は、「ホリック xxxHOLiC」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/2022/05/05/060000 に出演していました。
これは未来のドキュメンタリーなんでしょうね。 ドラマ作品ですが、確実にくる未来を描いていて、それももう手の届くそこまできているという作品でしょう。
私も常々、日本はいつ尊厳死を認める国になるのかな? そんなことを親しい友人とかと話したり、息子ともたまに半分冗談、半分本気で話すことがあります。
今作の主人公・ミチは、彼女の生い立ち、今までの人生をなかなか明かされませんが、彼女がこのPLAN75に申し込んだ後の女性職員に少しずつ、自分の生きた証を残そうとするかのように、少しずつ話しますが、受けた若い女子職員の心にある疑念が湧いていきます。
一方のヒロムもある人物との出会いから、大きく心が動いていきます。
この作品、非常に混んでいました。 他の話題作よりも劇場が埋まっていて、何か切実な感じが劇場に漂っていて、終わった瞬間に大きく息を吐く人が多かったですね。