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バグダッド・スキャンダル

2018年作品、ペール・フライ監督、テオ・ジェームズ ベン・キングズレー ジャクリーン・ビセット出演。

2002年アメリカ。 青年のマイケル・サリバン(テオ・ジェームズ)は、金融の仕事を辞め、国連での外交官への転職を考えていた。 実はマイケルの父も国連で外交官をしていたが、1983年に、赴任先のベイルートで発生したアメリカ大使館爆破事件に巻き込まれ、命を落としていた。 それでも、人道支援に心血を注いでいた父を誇りに思っていたマイケルは、父と同じ道に進むことを希望していた。
面接を担当した国連職員のルース(ダニエラ・ラヴェンダー)は、マイケルが24歳とまだ若いことで躊躇するが、マイケルの父と同僚だった事務次長のコスタ・パサリス:パシャ(ベン・キングズレー)は、彼を即決で採用する。
パシャをサポートする特別補佐官に任命されたマイケルは早速、国連主導の 「石油・食料交換プログラム」 を担当する。 湾岸戦争による経済制裁により、貧困にあえぐイラクの民間人を救うこの支援計画に参加できるとあってマイケルは意気込むが、前任の補佐官は現地イラクにて、交通事故に遭って亡くなったと聞かされる。 そんな勤務初日を終え帰路に就くマイケルの元に、FBIを名乗る男カッター(エイダン・ディヴァイン)が現れる。 カッターは、「石油・食料交換プログラム」 に関して、国連内でキナ臭い動きがあることを告げる。 しかし勤務初日の自分には無関係だとばかりに、マイケルはその言葉を一笑するのだったが。
それからも、マイケルの素質を見込み、「嘘の報告をせずに、自分に有利な事実だけを選んで報告しろ」 と、様々なアドバイスを与えていくパシャ。 そのパシャから、マイケルは一緒にイラクに行くことを命じられる。 人道支援現場の最前線に行けることと、パシャの期待に応えるべく、マイケルはイラクへと向かう。
イラクでは、バグダッド支部担当の国連女性所長のデュプレ(ジャクリーン・ビセット)主導のもと、支援作業が行われていた。 デュプレからは少々疎ましく思われつつも、入院している少女を見舞い、涙を流しながら 「必ず助けるから」 と励ます一方で、会議中にも関わらず好き勝手に話す上層部たちを一喝するパシャ。 その姿を見てマイケルは、外交官として生きていくための帝王学を学んでいくのだった。
ところがある日、通訳担当の女性ナシーム(ベルチム・ビルギン)と共に物資現場を視察したマイケルは、支給用の医療品も食料品の大半が、使用・賞味期限が切れた物ばかりであることを知る。
さらには、マイケルが滞在する部屋に、口止め料として賄賂を渡そうとする謎の男たちまで現れるのだった。 事の詳細をパシャに伝えるマイケルだが、パシャは、期限切れの救援物資については 「支援を打ち切るよりマシ」、賄賂についても 「この国ではよくあること」 と、にべもないのだった。 どうにも腑に落ちないマイケルはそんな中、ナシームに連れられてイラク北部に車を走らせる。
着いたのは、フセインによって製造されたサリンVXガスで虐殺されたクルド人たちが多く眠る墓地だった・・・

これはなかなか恐ろしいスキャンダルですね。
監督はペール・フライ、作品を見るのは初めてですが、骨太の作品でしたね。
主演はテオ・ジェームズ、「アンダーワールド ブラッド・ウォーズ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14685092.html が近作ですが、「ローズの秘密の頁」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15380643.html にも神父厄で出演。 でも有名なのは 「ダイバージェント」シリーズ https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%A5%C0%A5%A4%A5%D0%A1%BC%A5%B8%A5%A7%A5%F3%A5%C8 でしょうね。
そしてナしーム役でベルチム・ビルギン、「サイの季節」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13714827.html に出演歴がありますが、美しくてミステリアスでしたね。 今後はどんどん起用されるかもしれませんね。
そしてベン・キングズレー、「アウトバーン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14218685.html が近作ですが、今回の役は、なかなかつかみどころがなかった食えない奴でした。

物語はフセイン政権時のイラクの時代、アメリカで父の意思をついで国連職員になる若者のお話です。 彼を抜擢したのがパシャという男。 マイケルの父を知っているということでした。 しかしあまりに急な抜擢、そしてマイケルは、結構信念を持っている男で、なかなか長いものには簡単には巻かれない、そしてそうなるとこれから彼が遭遇していく事には、どんどん彼の選択は難しくなっていきます。
どうも国連は腐敗しまくっているようで、人道支援に群がるハイエナがあまりに多いんですね。 確かに、そういう側面も0には出来ない、パシャは、やらないよりは、多少の便宜を図る事や、地元の危ない連中に根回しをしてスムーズに行くように仕向ける必要悪は、仕方がないと思っています。
しかしそこにクルド人問題があるんですね。 フセインの行った非人道的な虐殺、もうそこから目をそむける事はできなくなっていきます。
これは元国連職員の経験が小説になったお話だそうです。 フィクションの部分も多少あるかもしれませんが、大筋は現実のような気がします。 ため息が出る恐ろしいお話です。

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パシャに採用されたマイケル

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そして彼についてイラク

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支部の所長のデュプレ

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そして通訳のナシーム

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しかしここから彼の苦悩が始まる

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