富田(田中圭)は、大事なプレゼンに向かっていた。 麻美(北川景子)と電話をしていたが、タクシーは渋滞に巻き込まれてしまい、急いで降りて電車で向かう事になったが、電車も人身事故で止まっていた。 連絡を取ろうとした時に、タクシーにスマホを忘れた事に気がついた。 連絡が取りようがない富田は、走ってお客のところについたが、遅刻はしたが何とかプレゼンは成功するのだった。
麻美はそうとは知らず、彼氏の富田に電話をかけると、スマホから聞き覚えのない男の声が聞えてくる。 落ちていたスマホを拾ったという男から、富田のスマホをタクシーで拾ったので、ある店に預けておくので受け取ってほしいといわれ、彼女はそのお店に携帯を取りに行く。 スマホが無事に戻ってきて、ホッとする麻美と富田だった。
その夜、富田は麻美にプロポーズした。 しかし承諾してくれるだろうと思った富田に対して、麻美は返事を保留するのだった。 友人の杉本加奈子(高橋メアリージュン)も、わけがわからないが、麻美ははっきりとした答えを彼女にも言わないのだった。
しかし、その日から不可解な出来事が起こるようになってくる。 身に覚えのないクレジットカードの請求やネットストーキング、落としたスマホから個人情報が流出したのかもしれない。
しかし、その日から不可解な出来事が起こるようになってくる。 身に覚えのないクレジットカードの請求やネットストーキング、落としたスマホから個人情報が流出したのかもしれない。
今の世の中、気がついたらスマホがないと、いろいろ不便だという極みのお話です。
監督は中田秀夫、前作は 「終わった人」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15553866.html でしたが、監督らしくない作品でした。 今作で元に戻った、監督らしいちょっとホラー要素の入った作品だと思います。
主演は北川景子、「響-HIBIKI-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15690905.html では主人公を支える役でしたが、今作は主人公で、ひとひねりありましたね。
そして刑事役で千葉雄大、「音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15725563.html が前作でしたが、彼もこちらの役のほうが手ごたえがあったんでは?
物語は、タクシーにスマホを忘れた事から起こった悲劇のお話。 結婚間際のカップルが、結婚どころか破局危機になってしまうという本線と、平行して世間をにぎわしている、連続殺人が起こっているという事件が進行していきます。
毒島徹刑事がコンビを組んだのが新米刑事の加賀谷学、彼は非情にネットに、通信に詳しく、この彼の力が犯人に近づいていくんですが、それだけではなく、彼の波動が犯人と合うという展開になっていきます。
この作品は、もうひとつの秘密があるという構造になっていて、なかなか面白い展開でしたね。 それもちゃんと伏線があり、だんだんと見ている側にもわかる展開になっています。
どんでん返しはちょっとその分弱くなってしまいましたが、でもなかなかのミステリーでした。