anttiorbの映画、映像の世界

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響 -HIBIKI-


文芸不況を憂う 『木蓮』 の新人賞応募部門に一つの作品が届く。 品名は 『お伽の庭』。 規定ではネットでの応募だけで手書き作品は規定外であったものの、編集員の花井ふみ(北川景子)が偶然手に取ったことで新人賞の候補作の中の一つとなる。 彼女は、締め切りまでに、この生原稿を打ち込むことで、規定内の作品に必死に仕上げることにする。 それだけこの作品は凄いと彼女は直感したのだった。作者は鮎喰響。 連絡先も何もないながらも作品の完成度の高さから、内々の審査で圧倒的な票を集めていく。
『お伽の庭』 という小説がにわかに話題になっていたころ、当の作者鮎喰響(平手友梨奈)は高校一年生の春を迎えていた。 幼馴染の涼太郎(板垣瑞生)を誘って文芸部に入部しようとしたところ、そこをたまり場にしていた上級生に追い払われる。
それでも食い下がる響に対してリーダー格の塩崎隆也(笠松将)に 「殺すぞ」 と脅される。 その高圧的な言葉に対して、響は何も言わずに襟首をつかんできたタカヤの指を逆に折り返してしまう。 そして、「殺す」 という言葉に対して 「殺されないよう」 に対応しただけど涼しい顔で響は言ってのける。
突然の凶暴さに文芸部部長の祖父江凛夏(アヤカ・ウィルソン)だったが、人数も足りていないので二人を部活に招き、それでも人が足りず、もめごとを起こした響に責任を取って部員を集めてくるように言う。
響が向かったのは昨日指を折ったばかりの隆也だった。 タカヤは条件として屋上から飛び降りろといい、これにも表情を全く変えない響。 気が付くと彼女は宙を舞っていた。
幸い生垣がクッションになっていたことでケガもなかった響。 響のたたずまいにタカヤもちろん凛夏も圧倒される。
そして彼女の原稿は驚くほどのスピードで、注目を浴びていくのだが、まだ彼女の存在は投稿作だけのもので、木蓮編集部は彼女のことを全く掴んでいないのだった・・・

結構これは期待して待っていました。 欅坂46の絶対エースの“てち”こと平手友梨奈が休養期間に撮った形になったある意味衝撃作かなと思っていたから。
監督は月川翔、近作は 「センセイ君主」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15630905.html でしたが、今作はよりエグイ物語ですね。
主演は平手友梨奈、もちろん映画初主演、そしていい役を演じましたね。 彼女と非常にダブって見えたのは、欅坂を知っている人には多いのではないでしょうか。 彼女のことはアメブロで書きたいと思います。
そして北川景子、「パンク侍、斬られて候」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15589222.html ではある意味ヒロイン役でしたが、奇想天外の物語の中で、初志貫徹した役でした。
凜夏役でアヤカ・ウィルソン、子役の頃にも出演作がありますが、映画出演は久しぶりみたいです。

物語は、いきなり現れた天才小説家:鮎喰響に、文芸界が激震にさらされるお話です。 「お伽の庭」 という作品を手書きで応募したんですが、彼女は細かい応募規定を読み損ねていました。 彼女は、自分の小説はどうなのか? 面白いのかつまらないのか? ただただ読んで評価を聞きたかったようなんですね。
それは他人に対しても一緒で、面白い小説には素直に賞賛するし、つまらない小説には手厳しいだけでなく、しっかりとダメな点を指摘します。
そしてこの姿勢は、彼女の生き方すべてに共通するし、多少許せない相手に対しては攻撃的にもなります。
素の平手ちゃんが攻撃的だとは思いませんが、しかし今までの欅坂の活動、パフォーマンスを見ていると、共通する部分は多かったような気もしますね。
これはアイドルファンだけがみる作品ではないと思います。 “鮎喰響” という強烈なキャラが痛快です。

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鮎喰響

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普通の高校生

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文芸部に入部する

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幼馴染の涼太郎

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彼女の作品はどんどん大きく評価されていく

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そして

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