anttiorbの映画、映像の世界

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極道めし

2011年作品、前田哲監督、永岡佑 勝村政信 落合モトキ ぎたろー出演。

とある刑務所の204房に新しい仲間が加わった。 傷害罪で懲役3年のチンピラ、栗原健太、通称・新入り(永岡佑)。 ほかには、友人に騙されたうえにチクられた的屋の南(勝村政信)、客の取り合いでケンカになり傷害罪で逮捕されたホストの相田(落合モトキ)、好きな女を助けるために喧嘩をして夢破れた元力士の覆面レスラーのチャンコ(ぎたろー)、大泥棒の八戸(麿赤兒)、この5名が204房で生活を共にしている。
世間から隔離された小さな雑居房で暮らす彼らにとって食事は特別な存在だ。 だが刑務所めし初対面の新入りにとって麦飯、サバ塩焼き、マカロニサラダ、味付けぜんまい、オクラと油あげの味噌汁、お茶というメニューは期待はずれ。
「こんな犬の食いもん喰えるかよ」 と、ぼそりとつぶやいたその言葉を待ってましたとばかりに、4人が代わりにペロリと平らげる。 唖然とする新入りだったが、翌日は空腹を満たすかのように刑務所めしをがむしゃらに食べていた。
毎日、メニューに変化はあるものの、刑務所めしはやっぱり地味。 だが年に一度、正月のおせち料理だけは胸躍るめしだった。 そこで年末が近くなると204房では、おせち料理争奪戦が繰り広げられる。
今まで生きてきていちばん旨いと思った食いモノの話を各々が語り、聞き手が喉をゴクリと鳴らしたら1点獲得。 最も点数の多い人が、皆から1品ずつおせち料理をもらうことができるというゲームだ。
トップバッターは相田。 刑事に追われながら行き着いたのは田舎の母のもと。 何も言わずに作ってくれた母の料理は懐かしさと優しさに溢れ、ホカホカご飯の上にバターと産みたてほやほやの卵ともぎたてのトウモロコシの実を乗せた黄金めしの旨そうなこと。
南はゴクリと唾を飲み、チャンコは泣き、5人それぞれがお袋の味を回想するのだった。 そして、新入り。 「メシにいい想い出なんかねえから、話すことねぇよ」 と言っていた彼にも、思い出の味があった、思い出の人がいた。 それは、幼い頃に自分を置いて出て行った母が最後に作ってくれたホットケーキ、自分を愛した女性が作ってくれたラーメン。 旨い料理を語れば語るほど、愛したあの人を思い出す。
果たして、おせち争奪戦の優勝は誰の手に…

これはなかなかラストが切ないんですね。
監督は前田哲、見ようかと思っていた作品があるようなんで、いずれは作品を記事にすることでしょう。
主演は永岡佑、「ラーメン食いてぇ!」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15421884.html に出演していました。

物語は刑務所には言って来た男が、ここでの生活の中で、食に対することで、自分の人生と向き合うお話です。 たまたま入った204号室にはあるしきたりがあるんですね。 一目置かれている八戸は、何か勘違いされ、大親分だと思われています。本当は落ちぶれた泥棒でしたが、彼のいいところは、このしきたりをジャッジするところですね。
もちろんみんながつばを飲み込むことで判断されますが、彼の言葉が以外に重いんですよね。 しかしここは刑務所、ちょっとしたことで争いが起きると、独房行きです。
一人ひとりの話が再現ドラマになっていて、それぞれの人間がどうしてここに来たかを語る中、一番旨かった物を紹介していきます。
しかしそれは結構な感動ドラマなんですね。
景気に応じて、ここを出所していくんですが、意外に早く栗原は出て行きます。 そして彼女に会いに行くんですがね。 でも身から出たさび、取り返すことはできないんですよね。

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204号室に入った栗原

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皆それぞれ思い思いの

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旨い物が

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あるのだった

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思い出とともに美味しいもの

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栗原にもそれと思い人がいた

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