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特捜部Q カルテ番号64

2018年作品、クリストファー・ボー監督、ニコライ・リー・コス ファレス・ファレス ヨハン・ルイズ・シュミット ソーレン・ピルマーク出演。

1961年、デンマークの海岸に若い男女、テーイ(Sofus Rønnov)とニーデ(Fanny Bornedal)、深く愛しあう2人はいとこ同士。 それを怒ったニーデの父が、2人を引き離す。
そして、現代のコペンハーゲン警察の “特捜部Q”。 主任のカール警部補(ニコライ・リー・コス)に、アサド(ファレス・ファレス)が話しかける。 アサドは他部署への異動が決まっていたが、カールはあまり関心の無い様子。 長年仕事を共にしたアサドはその態度が不満なのだった。
同じ “特捜部Q” の紅一点ローセ(ヨハン・ルイズ・シュミット)は、そんなカールの態度をいつもの事とあきらめ気味。 カールは不機嫌な顔で独り帰宅する。
2人のアラブ系と思われる若い娘が、クアト医師(Anders Hove)のクリニックに入る。娘の1人マールは望まぬ妊娠をして、匿名で中絶できるこのクリニックを訪れた。
一方同じ頃、アパートの隠された一室の壁を壊す管理人と作業員。 部屋の中からミイラ化した遺体が発見される。 アサドの後任を希望する者と面接していたカールに、遺体発見の報が入る。 カールとアサドは現場へと向かう。
アパートの住人はギテとなっていたが、家賃だけを支払い長らく不在だった。 現場を見たカールは、テーブルを囲むように椅子にかけた3体の遺体を目にする。 しかし4人目の席が空いたままだと気付く。
1961年、スプロー島の女子収容所。 ここは不良少女を収容、更生させる施設だが、同時に “ふしだら” とされる女性も収容されていた。 ここに送られたニーデは、医師と面談していた。 彼女のカルテは “64”。 医師は、新たな収容者にはこれを見せると語り、死体を並べた写真 「死者の家族」 を見せる。
その医師の名はクアト(Elliott Crosset Hove)。 傍らには看護婦のギテ(Luise Skov)がいた。
現代。 ミイラ化した遺体はニーデとリタ、共にかつてスプローに収容されており、部屋の持主ギテとの接点が判明する。 ニーデも、そして娼館に関わっていたリタも別々の時期に失踪していた。
残る1体、男性の遺体は愛人と駆け落ちし、行方不明扱いのフィリップ弁護士。 3人との接点は不明なのだった。 また遺体は死亡直前にヒヨス(毒性・幻覚性のある植物)を服用していた事も判明する。 一番の謎は3人の死亡時期が異なる事。 犯罪は時間をかけ計画的に行われていた・・・

やっと見れた4作目、これもなかなか面白くスリルと感動がありました。
監督はクリストファー・ボー、製作総指揮で 「獣は月夜に夢を見る」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14076479.html に参加しています。
主演はもちろんニコライ・リー・コス、「チャイルド44 森に消えた子供たち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13228044.html でイワン役をしていました。
そしてアサド役はファレス・ファレス、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」  https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14629526.html に出演歴があります。
そしてもう一人ヨハン・ルイズ・シュミット、このシリーズ以外ではまだ日本公開作品はないようです。

物語は過去と現在、ある医師とその周りと、現代の謎の遺体発見が同時進行していきます。 いとこ同士の恋愛を禁止されたあるカップル、しかしそれが大きな悲劇につながって行きますが、そこにある一人の医師が関わってきます。
そして現代に発見されたある隠し部屋の3人のミイラ化した遺体。 壮絶な形相のそのミイラ、まずは一体誰なのかを捜査し始めたのが特捜部Qでした。 ただ、特捜部にはある重要な出来事が起こっていました。 それはアサドの異動です。
淡白な対応をするカール、しかしアサドはまだここにいて、カールとローズと一緒に仕事をしたいんですね。 アサドはカールの事が心配でしょうがない、自分がいなければ、危険であり、もしかしたら命を落としてしまうかもしれない、そう感じているようです。

今作は、一部の劇場で公開されていました。 無理したら行けたかも知れませんが、なんとももどかしい公開規模ですね。 地味ですが深くて見ごたえのあるシリーズ、まあこっそりと浸るのも良いかもしれません。

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アサドが転勤することに

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しかし3対の異常な死体が発見され捜査に

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そして真相に近づいていくが

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それは、50年以上過去の話

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ある収容所のような施設でのことだった

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真相を知る人物を探す二人

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