天草の地方紙記者・遠藤玲子(松雪泰子)が長岡を訪れたことには幾つかの理由があった。 ひとつは中越地震の体験を経て、2011年3月11日に起きた東日本大震災に於いていち早く被災者を受け入れた長岡市を新聞記者として見詰めること。
そしてもうひとつは、何年も音信が途絶えていたかつての恋人・片山健一(高嶋政宏)からふいに届いた手紙に心惹かれたこと。 山古志から届いた片山の手紙には、自分が教師を勤める高校で女子学生・元木花(猪股南)が書いた 『まだ戦争には間に合う』 という舞台を上演するので玲子に観て欲しいと書いてあり、更にはなによりも 「長岡の花火を見て欲しい、長岡の花火はお祭りじゃない、空襲や地震で亡くなった人たちへの追悼の花火、復興へ の祈りの花火なんだ」 という結びの言葉が強く胸に染み、導かれるように訪れたのだ。
こうして2011年夏。 長岡を旅する玲子は行く先々で出逢う人々と、数々の不思議な体験を重ねてゆく。 そしてその不思議な体験のほとんどが、実際に起きた長岡の歴史と織り合わさっているのだと理解したとき、物語は過去、現在、未来へと時をまたぎ、誰も体験したことのない世界へと紡がれてゆく・・・
新作が公開された大林作品の2個前の作品ですね。
時節柄、大震災が大きく描かれており、福島、長岡、原爆、そして花火を題材にした構成ですね。
そして、この作品が映画デビューとなる猪股南、この次の作品にも出演しています。
物語は、記者の松雪泰子が長岡を訪れたことから始まります。 長岡は、幕末に大変な戦いを経験し、町が破壊されただけではなく、私は知りませんでしたが、原爆投下の練習地になったところだったそうですね。 焼夷弾は東京にも落とされましたが、原爆投下の予行練習の地だったこと、初めて知りました。
さらに長岡は、中越地震でも大きな被害を受けたところでもあります。 長岡の花火は全国的にも有名ですが、それは規模だけではなく遡ること、1879年に起源があるそうで、長岡空襲で開催が危ぶまれた時に、本格的な祭りとし、中越地震でも花火が中止になる寸前に、一市民が声を上げ存続したことも作品中にあるんですね。
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長岡に来た玲子
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彼からの手紙だった
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彼女は一輪車に乗っている
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そして長岡の花火の過去を知る
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