anttiorbの映画、映像の世界

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羊と鋼の森


高校二年生の外村(山崎賢人)は、職員会議の時間が迫った教師に頼まれ、調律師・板鳥宗一郎(三浦友和)を体育館に案内するように言われる。 外村はそこで、ピアノの調律を行う板鳥に魅了され、「弟子にしてください」 と申し出る。
板鳥は、弟子をとることは断ったが、調律師になるための方法を教える。 外村は専門学校に進み、2年後の卒業とともに板鳥の勤務する江藤楽器に就職する。 採用の際、板鳥の推薦があったという。
外村は先輩調律師である柳(鈴木亮平)に同行し、仕事を覚えていく。 その中で、外村は双子である佐倉和音(上白石萌音)・由仁(上白石萌歌)に出会う。 外村は、特に和音の弾くピアノの音に強く惹かれたのだった。 ある日、柳が調律を終えた後、彼は直帰をしたいと外村に言う。 その晩に彼女へプロポーズする予定だという柳。 しかしその帰り道、由仁に今すぐ来てほしいといわれる。
ピアノの鍵盤に異常があるということだったが、この湿気の多い時期によくある現象であり、あまり心配をすることはないというと安心する二人。
しかし外村は少し音程があがっている気がすると由仁に相談される。 柳がいない中、ちょっと躊躇するが、何とかやってみようということになるが、今の外村の力ではどうしようもなく、深夜までかかって、かえってピアノを狂わしてしまう。 柳から携帯に連絡が入り、明日の朝一で、修復するようお願いをする外村だった。
外村は、遅くに肩を落として会社にかえってくると、板取が残って仕事をしていた。「お疲れ様」 と声を掛けてくれた板取、彼は思いきって、板鳥が目指しているという理想の音についての話を聞く。
板取は作家・原民喜の理想と掲げる文体は、「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」 であり、そんな音を板鳥は探しているのであるという。
そして外村の研鑽の日々は続いていく・・・

静かな作品ですが、これは本当に音の職人の世界を知れるいいお話でした。
監督は橋本光二郎、「orange-オレンジ-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13728292.html はなかなかいい作品で、若いキャストを知ることができました。
主演は山崎賢人、近作は 「氷菓」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15226787.html ですね。 安定した演技を見せてくれる期待の俳優です。
そして上白石萌音、やはり彼女は主演初作品の 「舞妓はレディ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12154001.html ですね。 歌も上手いんですが、ピアノも弾けるようです。 全部は違うでしょうが、結構弾ける感じの画像になっています。
そして妹の上白石萌歌、「金メダル男」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14512333.html に出演していますが、今作で印象が強くなりました。

物語は、高校のとき進路に迷っていた少年が、運命的な出会いをして、調律師を目指すお話です。
この板取という人は、ラストに世界的ピアニストが来日をしたときに、指名を受けるほどの腕の持ち主。 いかに名が知られているかですね。 そしてこの楽器店には他にも先輩がいて、いい手本があるんですね。
しかしこの後、彼は大きな失敗をしたと思ってしまいます。 そんな時に祖母の訃報、人生が大きく展開する瞬間ですね。
私もピアノの真似事を高校時代にほんのちょっぴりした覚えがありますが、やはり家にピアノが無いとね(^^) ああ、もっとしっかり出来る環境にいれば、と今も思いますが。

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板取と出会った外村

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そして板取がいる店に就職する

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柳が指導係となる

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双子のピアニスト

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板取にあることを習う

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元ピアニストの調律師

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