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男と女、モントーク岬で

2017年作品、フォルカー・シュレンドルフ監督、ステラン・スカルスガルド ニーナ・ホス スザンネ・ウォルフ イシ・ラボルド出演。

小説家のマックス・ゾーン(ステラン・スカルスガルド)は、新作書籍のプロモーションのため、ニューヨークにある書店や図書館を訪れ、自身の作品を朗読して聞かせせている。
物語の内容は、「やって、後悔すること。 やらずに後悔すること。 この二つの後悔が人生の物語を形作るのか」 というような、実らなかった恋の思い出を綴った小説だった。 そして、マックスの執筆した美しい文章と、彼の絶妙な店舗の朗読で聴衆の心を掴んでいき、どこでも好評だった。
そしてこの日、昔懐かしいウォルター(ニエル・アレストリュプ)という男に出会う。 彼は昔の師であり、朗読会に誘うが、彼はやんわり断り、ただレベッカ(ニーナ・ホス)にあったかと聞くのだった。 その時、マックスは懐かしい彼女のことを思い出す。
出版社のインターとして働く妻クララ(スザンネ・ウォルフ)との再会をして、彼女と今回の一連の活動をマネージメントしてくれるリンジー(イシ・ラボルド)と順調に日程をこなしていくが、ウォルターはレベッカが今でもこの街に住んでいること、そして今いるところをほのめかしてくる。 そして月曜日に家に来るように言うのだった。
次の日、リンジーレベッカの居場所を尋ねてもらい会いに行くと、彼女は大きな弁護士事務所で、高収入を得る成功者になっていた。 どうしてここにいることを知ったのか? 怪訝そうな彼女だった。 忙しそうなそぶりで、朗読会に誘うが、彼女は行くとは言ってくれなかった。
マックスは、自身を歓迎する関係者のパーティで、すっかり酔いどれてしまう。 クララが別の男と仲のいいところを目にしたマックスは、衝動的にレベッカの自宅にタクシーを飛ばして行ってしまう。
しかし、レベッカはよそよそしく、別れてから何があったのか何ひとつ語ろうとはしない。 その際にレベッカと一緒にいた彼女の親友レイチェル(ブロナー・ギャラガー)に 「彼女は独りか?」 と尋ねるが、教えてはもらえなかった。 レベッカはあえてその日、別のところにレイチェルと行っていた。 マックスを明らかに避けていたのだった。
しかし、失意のマックスがニューヨークを発つ3日前、予想外にもレベッカの方からモントーク岬への旅の誘いが舞い込むのだった。 それは土曜日で、夜にはクララからパーティーに出るように言われていた。 
しかしそれまでには帰るといってマックスはレベッカと出かけてしまうのだった・・・

これは大人の恋のドラマですね。 こういう再会は焼けぼっ栗に何とやらですね。
監督はフォルカー・シュレンドルフ、「ブリキの太鼓」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10188974.html しか見ていませんが、見たい作品が多い監督ですね。
主演はステラン・スカルスガルド、近作は 「われらが背きし者」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14506062.html ですね。 この作品では渋い役でした。
そしてニーナ・ホス、「誰よりも狙われた男」 ttps://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12289831.html 「東ベルリンから来た女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10368921.html での主演がよかったですね。 きつい顔立ちですが、美しいです。
そしてクララ役でスザンネ・ウォルフ、彼女は初めて見ますが、今作では着ている感じ、髪型で全く印象が変わる女性でした。

物語は、ベルリンで何とか成功して、ある意味凱旋したような作家マックスのお話ですね。 始めはクララと言う妻がいて、幸せそうなんですが、実は彼女とは離れて暮らしている。 そして籍は入れていないんですね。
一方広報役のリンジーは、仕事に忠実ですが、だんだん彼のわがままに付き合い嘘をつき始めます。 もちろんそれはレベッカのことです。 昔付き合っていた二人、しかしうまく行かなくなりマックスは逃げるように海外に、一方のレベッカはそのあとどうしたのか? それがこの作品のポイントになっていくんですね。
モントークにどうして彼女はマックスを誘ったのか? 私には復讐をしたように見えてしかたがありませんでしたが。

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朗読会をニューヨークで

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クララとリンジーが世話をしてくれる

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そんな時、レベッカの話を聞き会いに行く

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そしてモントークに誘われ

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その日用事ができなくなり一夜を過ごすことになる

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