anttiorbの映画、映像の世界

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最初で最後のキス

2016年作品、イヴァン・コトロネーオ監督、リマウ・グリッロ・リッツベルガー ヴァレンティーナ・ロマーニ レオナルド・パッザッリ出演。

16歳の孤児ロレンツォ(リマウ・グリッロ・リッツベルガー)は、自分を気に入ってくれた里親夫婦(トマス・トラバッキ、スージー・ロード)に引き取られ、トリノの施設から北イタリアのウーディネへやってき来た。 ロレンツォのために用意された部屋にパソコンまで用意し、彼の両親となった里親に温かく迎え入れられました。
翌朝、ロレンツォは母親の車で送迎された新しい高校に入学する。 母親が帰ると上着を脱ぎ棄て、お気に入りショッキングイエローのメガネをかけ、派手なファッションで堂々と校舎に入って行く。 一躍ヒーローになるロレンツォ、でもそれは彼の想像の世界だった。
さっそく 「変な格好!」 とクラスメイトの3人組の女子に揶揄されるが、「あんたのセーター、おばさん臭いくわよ!」 と切り替えす。ロレンツォの座ることになった自分の席の隣には、女子ブルー(ヴァレンティーナ・ロマーニ)が座っていた。
ブルーは愛想が悪く、ぶっきら棒だったが、転校生ロレンツォが揶揄されながらも全く動じないことに思わず吹き出す。 2人はすぐに意気投合。 帰り道にロレンツォは「ゲイなんだ」 と伝えるが、ブルーは 「ゲイの知り合い初めてよ」 と普通に受け入れ友達になるのだった。
ブルーには年上の彼氏がいて、その彼の友達と4Pをしたと噂され、彼女は学校でイジメを受けていた。 一方でロレンツォは、クラスで誰とも口をきかないアントニオ (レオナルド・パッザッリ)という男子が気になりはじめる。
アントニオはバスケ部に所属していて、チームの得点源として活躍する存在だった。しかし、チームメイトからは、「頭が弱い」 「トロい」 と馬鹿にされていた。
そんなアントニオは、ブルーに密かに惹かに想いを寄せているが、話しかけることもできないのだった。
しかし、アントニオはただ黙って、ブルーはヤリマンと書かれた学校にある落書きを独り黙々を消していた。 ロレンツォとブルー、そしてアントニオは互いを認め合う存在として交流を深めていくが…

これもLGBTが描かれている作品ですが、そして微妙な三角関係もベースにあるんですね。
監督はイヴァン・コトロネーオ、脚本参加の近作は 「はじまりは5つ星ホテルから」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11987029.html ですが、未公開の監督作品もあるようですね。
主演はリマウ・グリッロ・リッツベルガー、デビュー作品となります。
ブルー役はヴァレンティーナ・ロマーニ、彼女もスクリーンデビューのようですね。 おそらく今後注目されるでしょう。
そしてレオナルド・パッザッリ、短編出演はありますが、彼も実質デビュー作ですね。

物語はそんな3人を中心とした恋愛作品、ロレンツォは孤児なんですが、養父母に引き取られ、自由奔放に育てられ始めます。 そこでまずはじめに出会ったのがブルーでした。 彼女は年上の彼がいるんですが、それをやっかまれていることと、4Pをしてしまったことで “ヤリマン” と落書きまでされてしまいます。
そしてアントニオ、寡黙な彼は、実は事故で兄を亡くしているんですね。 父とは母アントニオを心配していますし、死んだ兄は毎晩のように幽霊として出てきます。 ロレンツォはそんなアントニオが好きになり、まず仲良くなったブルーと、アントニオを仲間に引き入れます。
3人は微妙な関係なんですが、自由で強いロレンツォに引っ張られて、楽しい毎日を過ごします。 マリファナまでして羽目を外しすぎますが、実はこの後ちょっとしたことで3人の中が請われてしまうんですね。
お話は、ブルーの日記として語りで展開していきます。 3人の淡い青春作品と思いきや、実は衝撃の展開が待っています。 
それは言葉を失うショッキングなものでした。

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孤児だったが養子に迎えられたロレンツォ

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隣りに座ったブルーと意気投合

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兄を失ったアントニオ

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ポイントゲッターだが、チームからは馬鹿にされていた

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そして3人は仲良くなる

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順調だったが

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