身を隠しながら雪に囲まれた冬山中を行く道庵。 しかし幕府は道庵の人相書を手配し、高山(渋川清彦)をはじめとする番人たち(足立智充、柴田貴哉)は山狩りをはじめる。
「何か食べ物が欲しい」 と言う道庵に、妻はこれしかないと言ってちょうど作っていたお粥のようなものを分け与えるのだった。
これで生き延びることができたと言い、道庵は持っていた銭を少し支払う。 しかしその時夫が帰ってきて、危険を感じた道庵は夫を縛り、妻を同行させ山小屋を後にする。
そしてそこに高山たちがやってくるのだった…
三宅唱監督の最新作ですね。過去作は「やくたたず」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15528330.html で長編デビューをし、代表作は 「Playback」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15528356.html になりますでしょうか。 3年ぶりのこの作品は、渋谷ユーロスペースでレイト公開され、1週間後に “日本映画専門チャンネル”で放送されました。
主演は森岡龍、俳優としての活動が主ですが、監督としても作品を発表していますね。 近年の出演作品は 「彼岸島 デラックス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14501994.html となりますか。
そして高山役で渋川清彦、監督作品には過去作にも出演しています。 近作は 「追憶」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14915140.html ですね。
物語は雪深い山中での、逃亡劇とでも言いましょうか。 逃げる道庵と追う高山、距離がだんだん縮まり、そこに夫婦も絡んでくる展開です。
物語としては監督らしい長回しの撮り方が特徴の作品ですが、こういうシチュエーションになったのはよくわかりますね。 開国前夜の日本、国の地図というのは他国に出してはいけないもの、逆に開国を迫る側にはどうしても欲しいものですよね。 幕府側が必死になるのもわかります。
今作は日本映画専門チャンネルと、時代劇専門チャンネル製作の作品、だからこその素早い放送になりました。 なかなかレイトは行けませんから(^^)
密使の道庵
密使を追う番人
空腹の時ある女とあう
腹を満たしたところで夫が帰ってきてしまう
番人たちもその家を見つけ後を追う