anttiorbの映画、映像の世界

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楳図かずお恐怖劇場 まだらの少女

2005年作品、井口昇監督、中村有沙 成海璃子 鈴木理子 田中美奈子出演。

なかなか学校が上手く行かず、友達からも少し距離を置かれている弓子(中村有沙)。 彼女はある教室の前で、うっかり入ろうとしてしまう。 その教室は開かずの教室になっていて、昔そこで生徒が女教師を刺して殺してしまった事件があってから、開かずの教室になっていて、使用されていなかった。
なんとなく興味を持って入ろうとした時、友達の咎められたが、その時彼女は1匹の蛇を見つけてしまうのだった。
連休を利用して、母の故郷 “美土路村” にある同い年のいとこ・京子(成海璃子)の家を訪れた少女・弓子。 学校が上手く行っていないと感じた母の配慮だったが、田舎に行くのを弓子は嫌がっていた。
駅から、相当歩くところの美土路村、途中で出会った人間に道を聞こうとするが、なぜか村人はおびえて相手にしてくれない。 ようやくたどり着いた親戚の家で、叔母(田中美奈子)と叔父(島田久作)の態度も冷ややかであった。 しかし久しぶりにあった京子だけは優しく、荷物が届いていないことから、彼女の服を貸してもらう事になった。
その家には、京子のほかに妹(鈴木理子)がいるのだったが、彼女は目が見えなかった。
しかし、何故か村人は弓子を “蛇女” と呼び忌避するようになっていく。 心配した京子は、占い師の家で見てもらおうという事になって行ってみると、そこで蛇に襲われ、咬まれてしまった。 京子に助けられ家に帰るが、その日から彼女は、変な現象が起き始める。
朝起きると、脱皮したような皮が布団にあったり、まるで蛇のように歯が鋭くなっていると言われたり、彼女は自分が蛇に変わってきていると思わずにいられなくなってしまうのだった…

楳図かずおの恐怖劇場というシリーズの作品ですね。 これをしばらく書いて行きたいと思います。
監督は井口昇、「デッド寿司」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14455419.html がなかなかよかった、監督の世界観が出ています。
主演は中村有沙、「ABC・オブ・デス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14947763.html の井口監督作品に出ています。
そして成海璃子、映画近作は「無伴奏」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14309071.html となりますね。体を張った演技でした。

物語はひと夏の少女の怖い体験です。 親戚の家に行った弓子は、どうも行く前から蛇の存在に悩まされ始めていました。 それはこれから起きる前触れだったんでしょうか?
そこでは、何か村全体がどんよりしていて、叔父と叔母の様子もおかしいんですね。夜に二人が弓子を早々に帰してしまおうという会話を彼女が聞いてしまいます。 しかしその中で目の見えない妹が、弓子のよりどころにだんだんとなっていくんですね。
この作品は、少女の呪い、嫉妬心が具象化したような話になっています。 それが氷解したときに、恐ろしい現象も終わりを告げる、そんな感じですが、もうちょっと長くして詳細な設定しても良いと思いました。

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従姉妹の家に来た弓子だった

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妹のマリ子

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彼女は目が見えない

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そして蛇の怪物

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襲ってくる

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