anttiorbの映画、映像の世界

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悪夢のエレベーター


とある夜、とあるマンションのエレベーターが急に止まった。 そんなエレベーターにたまたま乗り合わせていた4人は、全く動く気配を見せないエレベーターに対し、時間を潰すためにも互いに自己紹介を始める。 一人一人順番に口を開いていくメンバーであったが、しかし、その乗客は一見しても曲者ばかりだった。
1人目はこのマンションに暮らしており、丁度ジョギングに向かおうとエレベーターに乗っていた平凡な中年、牧原静夫(モト冬樹)。 2人目は明らかにガラの悪そうなオーラを漂わせているチンピラ、安井(内野聖陽)。 3人目はこの中で唯一の女性、ゴスロリファッションに身を包んだ若い女、カオル(佐津川愛美)。
そして彼らは自ら明かしはしなかったものの、それぞれが、人の心理を読む超能力者 、刑務所から出所してきたばかりの空き巣、自殺願望があり屋上から投身自殺をするためにエレベーターに乗っていた、という裏の設定があった。 そして最後、4人目の男はこの中で唯一普通に見える小川順(斎藤工)であった。
唯一の 『常識人』、小川はその奇妙な同席者たちを訝しんだ。 どう考えても裏のありそうな面々に対し、信頼してよいものかと悩む小川であったが、しかしこのまま狭いエレベーターに取り残されたままでも仕様がないと、仕方なく彼らと協力して脱出することを考え始める。
しかし実は、小川を除く同席者3人は同じ探偵事務所に所属する探偵であり、小川の妻、麻奈美(本上まなみ)からの依頼で、小川の浮気の証拠を掴むためにこうしてエレベータートラブルに見せかけて小川と接触したのであ った。
そしてその小川は丁度、このエレベーターに住む愛人の家から妻の元に帰る途中であった。
そのことを知らない小川は、「万が一のために遺書を残しておこう」 という安井の言葉に従い、ボイスレコーダーに自らの罪を吹き込もうとする。 その自白テープを麻奈美に手渡せば、彼らの任務は達成される筈であった。
しかし、ここで小川はとあることに気がつく。 それぞれの理由から階下に 『降りよう』 としていた自分に対し、上の階へ 『昇ろう』 としていた安井とカオルが同じエレベーターに乗り合わせていたのだった・・・

なかなか個性的な役者をそろえた作品でした。
監督は堀部圭亮、「8年越しの花嫁 奇跡の実話」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15308568.html に出演していました。 今作は唯一の監督作品です。
チンピラ役は内野聖陽、「海難1890」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13711904.html が映画出演作で近作ですね。
モト冬樹の近作は、「地球防衛未亡人」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12577367.html を記事にしています。 河崎監督作品の出演が多いですね。
そして佐津川愛美、「生きる街」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15424722.html に出演していました。
そして斎藤工、監督作品の「blank13」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15396797.html は良かったですね。

物語は、エレベーターに閉じ込められた4人のお話、ていう展開ですが、実はそうではないんですよね。 前半は、そんな感じで進んで行きますが、途中から笑いのような感じと、そして殺伐としていくんですね。
探偵事務所はどうやら貧乏事務所のようで、牧原は臨時で頼んだゲイなんですよね。 しかし、お芝居は見破られ、そしてどうしようもない展開になっていきます。 さらにこのエレベーターを操作するためにマンションの管理人まで巻き込んでいきます。
まあドタバタ劇ですが、気楽に見れるお話ということで。

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乗り合わせた4人

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止ってしまったエレベーター

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脱出ができない

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万が一のために

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この男は?

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