明日香にあれこれ聞かれるうちにバンド活動をしていること、そして大学を親に内緒で辞めていたことを思わず漏らしてしまう。 いざ実家につくと元気に農作業をしている徹と母の愛子(財前直見)の姿があった。 父親の入院もただの検査入院で何の病気でもなかった。
拓也はあきれて帰ろうとするが、帰る足もなく仕方なく実家に入る。 実家の拓也の部屋には、かつて多くの大会で格としたトロフィーが飾られてした。 陸上選手として将来を嘱望されながらも、足のケガで夢を絶たれた拓也にとっては、苦い思い出のもとでしかなかった。
陸上の夢が絶たれた拓也は、その後東京に出る口実として農学部を受験することを親に言い出して上京することになる。
しかし、農業に気持ちが乗れないままでいる拓也は、偶然知り合った仲間とバンド活動にのめり込む。
拓也のバンド「超未来戦士」は、オーディションを勝ち進みメジャーデビューを勝ち取るのだった。 メジャー契約の条件には、学業から身を引くことが書かれていた。
親に内緒で大学を辞めた拓也、後ろめたさから仕送りは受け取っても、送られてきた実家のリンゴには手を付けず処分するようになっていた・・・
これは家族のドラマでしたが、なかなか良かったですね。
監督は山本剛義、テレビ作品のプロデューサー、監督を多く手がけていますが、映画は初めてでしょうか?
主演は岡田将生、近作としては 「銀魂2 掟は破るためにこそある」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15648411.html になります。 今作はちょっと若い役でしたね。
そして成海璃子、近作は 「古都」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14599106.html となりますね。 若いけど上手い女優さんですね。
物語はりんご農家の長男として生まれた拓也のお話。 りんご農家に生まれ、陸上で華やかだった頃は、りんご農園の子供ということに、特に何のこだわりも気負いもありませんでした。 それよりも自分の家のりんごはおいしい、それを食べて足が速くなったと思っていました。
しかし怪我をして挫折をしてから、逃げるように故郷を後にして東京にいってしまいます。 一応農学部に進学しますが、そこでバンドを結成、とんとん拍子にプロになってしまいデビューまでしてしまいますが。
今作の原作はあの鉄拳なんですね。 場面の切り替えの時、回想シーンに入るときに彼の作画が使われます。 そしてエンドロールでは十分彼の画が見れるんですよね。 「振り子」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14321395.html という作品の原作もありますが、今作はちょっとしたほのぼの感と、そして家族っていいなあ、ラストの再び東京に行くシーンはじわっと来ます。
地味ですが心に染みる作品です。
父は元気だった
曲作りの締め切りも迫っていた
父とは母りんご農園で踏ん張っていた
彼女にはいろいろ話してしまった
東京でデビューをした拓也だったが