年齢を重ねるにつれ徐々に人気が下降気味のトップ女優ジュヨン（キム・ヘス）。 今まで多くの男性と浮名を流してきた彼女だが、さすがに最近はそれも大して話題にならなくなってきたが、今は年下の俳優カン・ジフン（クァク・シアン）と彼女の方は真剣に付き合っていた。
ジフンとの共演の話が来ていて、はじめはやる気がなかったが、気を取り直して打ち合わせに向かうが、実は彼女の役は監督の意向で主演ではなく、脇役になっていた。 それを事務所の社長・キム（キム・ヨンゴン）も、幼馴染みで、メイク兼マネージャーのピョング（マ・ドンソク）も伝え損ねていた。 台詞が被ってしまいショックを受けるジュヨンだったが、追い打ちをかけるように、若い彼の方は真剣さなんて全くなく、とうとうスキャンダルが発覚してしまう。 落ち込むジュヨンは、ジフンのところに押しかけるが、若い今の相手におばさん呼ばわりされてしまう。
一方、中学生のダンジ（キム・ヒョンス）はひとりで思い悩んでいた。 妊娠検査薬で、妊娠していることがわかり、どうしようと苦悩していた。 彼女は両親がもういなく、姉と姉の彼氏と住んでいたが、姉は彼女のことが厄介になっていた。
ダンジは、絵の試験を受けようと思っていたが、妊娠したことによってそれは諦めなくてはならないと思っていた。 そんな時偶然にジュヨンと出会うのだった。
ジョヨンは、自分が妊娠していると勘違いをして病院に来ていたが、ここで自分は妊娠するという事にして、男児の子供を育てるという偽装を考え着く。 この時彼女は母親になりたいという欲求が盛り上がってきたのだが、彼女は子供を産みづらい体だった。
そしてダンジが夏休みに入ったことで、姉の家からジュヨンの家に移らせ、自分はマスコミに妊娠したと宣言をする。 驚いたのは今まで付き合っていたジフンだった。 妊婦を見捨てたという事で、世間から大バッシングを受け、映画も降ろされ、一気に没落してしまう。
一方のジュヨンは、いきなりＣＭが舞い込み、マスコミに取り上げられ、一躍マタニティの仕事のオファーが殺到するのだった。
しかしことはそう簡単にはいかなかった…
偽装妊娠と、中学生の妊娠、どちらも重い事象ですが、韓国作品ならではの明るさと思い切りの良さが目立つ作品でした。
監督はキム・テゴン、初監督作品でしょうか？
主演のジュヨン役はキム・ヘス、「10人の泥棒たち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12134044.html にメーンの役で出演していました。 美人ですよね！
そしてずっと彼女を気にかけているピョング役でマ・ドンソク、「新感染 ファイナル・エクスプレス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15121805.html ではインパクトのある役でした。
そして妊娠してしまう中学生役でキム・ヒョンス、「ホラー・ストーリーズ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13464358.html の「太陽と月」の子役で出演していました。
物語は、全盛期を過ぎ、尚も第一線で活躍したい大女優と、中学生で妊娠してしまった女の子のお話です。 ジュヨンは、40歳を迎えても体のケアをしていて若さを保っていますが、さすがに限界が見え始めています。 でもプライドは高く、小さな事務所も彼女だけしかタレントがいなく、彼女のおかげで従業員が食えている状態、でも若いタレントは必要という事でこっそり面接をしますが、ジュヨンが許しません（＾＾）
一方のダンジはとにかく健気なんですね。 中絶を始めはしようとするんですが、そのためにもお金がかかってしまう。 絶望したときに妊娠を勘違いしたジュヨンと出会うんですね。 産婦人科に来たことでなぜか母性に目覚めたジュヨン、そして二人の共同計画が始まるんですね。
ダンジはジュヨンの家で、隠れて生活を。 姉には夏休みなんで友達の家に行くと言うんですが、姉は心配どころか、いなくなることに大喜び、実はこの姉が人でなしなんですね。
しかし始めは上手く言っていたジュヨンとダンジですが、いきなり売れまくり始めたジュヨンが、浮つきはじめます。 そしてダンジはどんどん孤独に。
この作品は、いきなり中学生妊娠という重いテーマが来るんですが、相手というのが、そんなに悪い男ではないんですね。 ギリギリまで隠しているのはダンジの方、でもそれを言って彼女はすっきりして母となっていくんですが。
もちろん嘘はいつか発覚しますが、ささやかな幸せにつながるいかにも韓国作品らしさのラストはちょっといいですね。
ジュヨンのワンマン事務所
彼女でこの事務所は食っている
そこでジュヨンが妊娠したことにして
彼女に仕事場舞い込み始める
