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名もなき野良犬の輪舞

2017年作品、ビョン・ソンヒョン監督、ソル・ギョング イム・シワン チョン・ヘジン キム・ヒウォン出演。

ヒョンス(イム・シワン)が出所してきた。 まだ若い彼を待っていたのは、真っ赤なオープンカーと、大勢の出迎えだった。 迎えに来たのはジェホ(ソル・ギョング)という男。 さっそく、彼の会社のオセアン貿易の会長コ・ビョンチョル(イ・ギョンヨン)のところに連れて行かれるが、そこには麻薬捜査官のチョン(チョン・へジン)チーム長がいた。 彼女はオセアン貿易が麻薬の密輸をしているとにらんでいたが、なかなか尻尾をつかませないのだった。
ヒョンスとジェホの出会いは3年前、刑務所の中だった。 犯罪組織でナンバー1に成り上がる野心を抱く受刑者のジェホは、新たに入所してきた野心的なヒョンス(イム・シワン)と出会う。 彼は刑務所の中での平手打ちのゲームに、いかさまで巧みに勝利する。 しかしそこでいざこざが起きてしまい、狙われてしまうのだった。
しかし見所があると思い救ったのがジェホだった。 彼は刑務所内で、タバコの調達を一手に仕切っており、いって見れば刑務所の影のドンだった。 そんな中、刑務所に全羅道の大ボス・キム・ソンハン(ホ・ジュノ)が入所してきた。
大物の出現で、あっという間に刑務所内の地位を追われるジェホ、彼も諦め、一介の囚人としての生活をはじめるが、なぜか彼は命を狙われるのだった。 それを救ったのがヒョンスだった。
彼を狙ったのはソンハンだったが、彼に依頼したのがなんとコ会長だった。 ソンハンを締め上げ拷問した挙句吐かせ、そして彼を殺すジェホ、その恐ろしいやり方に目を背けるヒョンスだった。
そして二人の絆は強いものになっていったのだった・・・

なかなかの強烈なドラマでしたね。 これはお勧めです。
監督はビョン・ソンヒョン、過去作はテレビ作品を含め2つあるようですが、未見の監督です。
主演はイム・シワン、「ワンライン/5人の詐欺師たち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15319817.html を見ています。
そしてもう一人、ベテランのソル・ギョング、「殺人者の記憶法」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15383284.html は凄まじい作品でした。

物語は出所シーンから始まります。 こんな若造にどうしてこんな待遇が? その理由がさかのぼって語られていきます。 若いヒョンスがどうして厚遇を受けるのかは、刑務所でのジェホとの絆が作られたんですね。
はじめから何か面白いと感じたジェホですが、ちょっと規格外の行動をするヒョンスは惹かれるんでしょうね。 しかししっかり恩返しと言うか、ジェホの命を体を張って助けます。
ただ、この作品はそんな美兄弟のような物語ではありません。 ヒョンスの秘密、そしてジェホの恐ろしい人間性がだんだん暴かれていくんですね。
いったい誰が悪人なのか? そこに、麻薬捜査官チームが密接に絡んでくるんですね。
この作品は、何を信じるのかが重要ポイントですね。 いろんな恨みが渦巻く展開ですが、生き残ったものがどう決着を付けるのか? それが恨みの深さと、恩義を天秤にかけるところが面白いんですね。

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刑務所で絆を作った二人

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出所の時に迎えに来る

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そして彼の会社に

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しかしジュホは野心が

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刑務所では裏のドンだったジュホ

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