anttiorbの映画、映像の世界

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アイズ

2015年作品、福田陽平監督、伊藤万理華 おぞねせいこ 山田太一 中川慶二出演。

山本由佳里(伊藤万理華)は、父・和弘(山田太一)、母・由布子(おぞねせいこ)、幼稚園生の弟・翔太(中川慶二)と暮らす平凡な女子高校生。 由佳里は団地のような集合住宅に住んでいる。
ある夜、由佳里は玄関でコンコンという軽いノックのような音を聞き、覗き穴で外を覗くが、もやっとした白い人影が見える。 気になった由佳里はソファでうたたねして、朝に母・由布子に起こされる。 新聞受けから新聞を取った由佳里が、玄関を気にして開けると、表札のところに 「F」 のアルファベットが書かれていた。 それを話すと、父は 「マーキングだ」 と言い、新聞屋や勧誘の人が記す暗号で、泥棒などが記すこともあるそうだとも言う。
由布子は、由佳里に消しておくように言いつけ仕事に行ってしま う。 母は由佳里に厳しく接してカリカリしている。 父はその文字が 「K」 にも見えると言う。
由佳里が玄関の 「F」 の字を消していると、雨が降って来る。 携帯に親友・松原奈保(山田朱莉)から電話がある。 奈保と由佳里はいつも一緒に登校する仲だった。
雨が降って来たので今日はバス通学にすると由佳里が言うと、奈保も自転車を置いてバスにすると言うが、なかなか出られない由加利は先にバスに乗ってほしいと奈保に言うのだった。
家を出る時間が遅れた由佳里は、弟・翔太を遊園地に送る父・和弘に頼んで車に乗せてもらい、先に高校に行ってくれと頼む。 しかし奈保の乗ったバスでは、運転手が運転中に意識を失い、トラックと衝突する。 バスとトラックの運転手と、奈保の3名が死亡し、由佳里は先生が奈保の交通事故死を告げ、由佳里はショックを受ける。
バスに乗る気になれない由佳里は、その日の帰り道は同級生の男子生徒・遠藤宗介(遠藤康)と徒歩で帰ると、消したはずの表札にまた新たに 「A」 の字が書かれていた。 母に怒られる由佳里だ った。
そして由佳里はこのころから、変な幻とも、夢ともつかない現象に遭って行くのだった…

原作は鈴木光司なんですが短編のこの作品を膨らませた感じなんでしょうか?
監督は福田陽平、「×ゲーム」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/1545198.html という作品を見ていますが、ホラー、そしてアイドル起用作品が多いですね。
主演は伊藤万理華、昨年暮れで乃木坂46を卒業していますが、新しい事務所はまだ決まっていないようですが。 「あさひなぐ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15154093.html では一番輝いていました。
そしてクラスメートの遠藤役で遠藤康、“遠藤耕介” というのが旧芸名ですが、はじめてみる俳優さんでした。

物語は、自分も一緒に乗るはずだったバスで事故が起きたことや、表札のマーキングが起こり始めたことから起こる由佳里の変調からくるお話ですね。異常に由佳里に対して辛く当たる母、逆に物凄く優しい父、そして可愛い弟、しかし何か違和感を見ていて感じる展開です。 それは途中のシーンでわかってしまいますが。
そしていきなり父が蒸発をしてしまいます。 わざと忙しくしているような母、ギクシャクしている家族の調和を取り持っていた父が、いなくなってしまう事は、大変危険なことですが、一番危険な状態を続けているのはやはり主人公なんですね。
主演の伊藤万理華は、当時は乃木坂46に所属していました。 意識せずホラー作品として鑑賞していたら、まりっかが出ていた、そんな感じですが、後に 「あさひなぐ」 で長刀を振るうキャプテンの演技をする姿とは別人のようですね。
2年間でグッと成長し、卒業していったその前のホラー作品、このころはまだまだ卵だった感じががします。
重くて悲しい作品ですが、ちょっとメリハリが不足している印象を受けます。

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弟と父と母の4人暮らしの由佳里

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友達の死が起きてしまう

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そして周りに異変が起き始める

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不気味なものが見え

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それは現実か?

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