anttiorbの映画、映像の世界

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坂道のアポロン

2018年作品、三木孝浩監督、知念侑李 中川大志 小松菜奈 真野恵里菜出演。

横須賀で船乗りをしていた父親を事故で亡くした西見薫(知念侑季)は、叔母(山下容莉枝)の住む長崎・佐世保に転校してきた。 坂の多い町でさらに転校時期は夏休み直前のうだるような暑さ、薫は忌々しい坂だと思わず唸る。
家庭の事情から転校することには慣れていた薫だったが、いつのころからかいちいち好機の目にさらされるようになると強烈な違和感を感じるようになっていた。
世話を頼まれたクラス委員の迎律子(小松菜奈)に屋上の場所を聞く。 息が詰まりそうなとき思ぬ吐き気に襲われそうなとき、学校の中で唯一落ち着くことができるが屋上と思っていた。
ところが、その屋上に行くとそこには大柄で横柄な口を利く川渕千太郎(中川大志)がいた。 そして数人の上級生と屋上入り口のカギをめぐって喧嘩を始める。 千太郎は上級生をやっつけ鍵を死守したが、そこに雨が降ってくる。 ずぶぬれになりながら、なんとなく馴染みになる二人だった
後日、この千太郎がクラスメイトでしかも律子と幼馴染と聞いて薫は愕然とするが、律子は相変わらず甲斐甲斐しく薫の面倒を見てくれるのだった。
帰り道音楽の話になり、薫がピアノを弾くことに興味を持った律子は、レコードを聞かないかと家に誘う。 舞い上がる馨だったが、彼女の家はレコード屋、店主は彼女の父・勉(中村梅雀)でギロリと睨まれる。
レコードを吟味していると地下室に案内される。 関係者以外立ち入り禁止なのだが、律子は彼を迎え入れるが、そこにいたのは千太郎だった。 彼はドラムをたたいていた。 そして彼がやっていたのはジャズだった。
薫はピアノを弾くことが クラシック派だった。 ジャズなんて野蛮なジャンルだと強がって見せるが、千太郎の姿を楽しそうに見る律子の姿を見てにわかに対抗心を抱く薫。
薫は千太郎が奏でていた楽曲がジャズの名盤 “モーニン” だと知ると、こっそりレコードを購入、楽譜を起こし弾きこなせるように練習に励むのだった。 なんだかんだ言いながら、ジャズを間に挟んで薫と千太郎が仲良くなっていく姿を見て律子は嬉しそうにその姿を見ていた。
ある日、スタジオのあるムカエレコードにある人物の姿があった。 彼の名前は桂木淳一(ディーン・フジオカ)。 千太郎のジャズに師匠の一人でもあり “淳兄い” と慕う人物だった。
そしてそこに勉も参加してウッドベースを弾きはじめ、薫・千太郎と淳一、律子の父勉の4人でセッションが始まる。はじめはおっかなびっくりだった薫だったが、次第に引き込まれ、ジャズの楽しさを感じ始めていくのだった。 その姿を見て律子もとてもうれしそうな表情を見せるのだった。
夏のある日、意を決した薫は律子と図書館で勉強をしようと誘いうが、薫の緊張とは裏腹に律子はあっさりとOKをしてくる。 待ち合わせは丘の上の教室。 しかし、そこには律子に加えて千太郎の姿もあった。 勉強会と思っていたがいつのまにか薫は浜辺に連れていかれる。 千太郎と律子は水着にお弁当まで用意していて、最初から遊ぶ気満々だった。 薫もやけくそで水に入るが、なんとも楽しいひと時になった。
そんな時、砂浜で街の不良に絡まれている美女を千太郎が助ける。 あっさりとその美女・百合香(真野恵里菜)に恋に落ちた千太郎は自分の中で芽生える初めての感情に戸惑うのだった。
しかし、律子の視線は切ない空気を伴っていたのだった。 律子に惹かれ始めていた薫は律子が千太郎に幼馴染以上の感情を抱いていること知る・・・

音楽、それもジャズと青春の甘酸っぱい思い出、こういう作品は良いですね!
監督は三木孝浩、私が見た近作は 「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14627704.html でした。
主演は知念侑季、「忍びの国」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15011061.html に出演、「金メダル男」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14512333.html ではダブル主演をしました。
そして中川大志、「ReLIFE リライフ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14872208.html で主演をしていましたが、なかなかの好演でした。
そしてヒロインは小松菜奈、監督とは 「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」 でも組んでいましたし、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15074910.html にも出演、まだ本領発揮の役では無かったですが。
さらにディーン・フジオカ、「鋼の錬金術師」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15273206.html に出演、今後どんどん出演作が増えそうですね。

物語は医師になった西見薫の姿から始まります。 楽しかった高校生生活から10年後の薫は、子供たちに慕われている医師になっていましたが、患者の子たちは彼にピアノを弾くことをねだります。 そして彼が引くのがモーニンなんですね。
この曲との出会い、それは生涯の友だと思っていた千太郎が必死に弾いていた曲でした。 しかし彼との出会いは、なんとも衝撃的でした。 上級生との喧嘩、そして鍵をもらい10万円だ! という千太郎。 でも彼の心は澄んでいて、喧嘩っ早いところは玉にきずですが、千太郎の方も薫が気になりだすんですね。
そして二人を結びつけたのは音楽、それもジャズでした。 圧巻は、二人で急遽するセッションですね。 後半の大きなハイライトですが、このシーンが圧巻です。 しかしその後起こる悲劇、薫は肩身が狭い叔母の家暮らしでしたが、千太郎も実は大きな出生の秘密があるんですよね。
これは3人のトライアングルのキャスティングが実にいい。 もちろん小松菜奈が究極可愛くてほのかな色気があるんですが、彼女の立ち位置が良いんですよね。 珍しい水着シーンもありますが、爽やかな展開ですね。
これはアニメ版を見たいですね。

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叔母に引き取られた薫

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そしてジャズに触れる

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律子と彼女の父の勉

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いったんは亀裂が入るが

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文化祭でのいきなりのセッション

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大歓声に喜ぶ律子

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