この学校の卒業生の保坂まこと（波瑠）は、今は美術の教師をしている。 彼女はふと目が行くのは旧校舎だった。
中高一貫教育の私立女子高に通う加奈（川口春奈）は、親友の絵莉花（松岡茉優）から学校に伝わる都市伝説 「黄泉」 の話を聞く。 １２年前に旧校舎の理科室で、イジメっ子を道連れにガス爆発した黄泉（山本美月）は下半身がない死体になって発見された。 それからというもの満月の夜、閉鎖された理科室に、上半身だけの黄泉が現れるという。 そして、黄泉に願い事をすると何でも願いが叶うという。
しかし、この都市伝説には続きがあり黄泉は願いと引き換えに大事なものを奪っていってしまう。 その伝説をあまり鵜呑みにしていなかった加奈はある日、軽い気持 ちで受けた読者モデルの写真が雑誌に掲載され、クラスで人気者となる。 そして、それを面白く思わない学校の人気者であるリオ（広瀬アリス）に目を付けられてしまう。
ある日リオの買い物に付き合わされる加奈。 しかしカラオケボックスで、リオの男友達である男子高校生たちに襲われ、みだらな写真をとられてしまう。 その写真で弱みを握ったリオたちから壮絶なイジメにあう加奈だった。
満月の夜、リオに旧校舎に閉じ込められた加奈は幽霊となって現れた黄泉に助けられる。 そして加奈は黄泉に 「可愛くなって人気者になりたい。」 と願う。
翌日、リオの態度は急変する。 加奈とリオは仲良くなりリオのグループに属すようになる加奈。 そして親友である絵莉花と距離を置き始める。 一方リオはイジメのターゲットを絵莉花に向けるのであった・・・
イジメはなかなかなくならないですね。 この作品のテーマもそういう事が主題になっています。
監督は佐藤徹也、数本作品を撮っていますが、この作品で初めての監督です。
物語は、読モになってしまい一躍人気が出た加奈のお話です。 それまでは綺麗なのにもかかわらず目立たない、目立ちたくない存在だった加奈は、美術部の絵莉花が親友でした。
絵莉花はちょっと暗そうで一歩間違うとイジメの対象になりそうでしたが、美術部という逃げ場があり、リオの目に留まるほどの存在ではなかったんですね。 そしてクラスには別のイジメの対象の女子生徒がいました。
しかし、加奈が一躍雑誌で取り上げられ、一気にリオグループの対象が加奈になって行きます。 そして彼女は、追いこまれ 「黄泉」 に会いに行くんですね。 そこで彼女はあるお願いをします。
そこで彼女の立場がガラッと変わってしまいますが、絵莉花は一貫して加奈のことを唯一の親友と思っているんですね。 そして、リオたちの対象がとうとう彼女に降りかかって行くんですが。
きつい役、いやな役の広瀬アリス、やっぱり似合いますね。 今の朝ドラでも、最初は恋のライバルできつい役でしたが、今作は思いっきりの敵役です。 あと、栗原類が変な役で出てきますが、どうして彼を起用したのかが不明ですね。
美術部で親友だった加奈と絵莉花
しかしこの男の餌食となる加奈
そして旧校舎で
その後急にリカと同じグループに入る
旧校舎で昔いじめにあっていた保坂まこと
