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殺人者の記憶法

2017年作品、ウォン・シニョン監督、ソル・ギョング キム・ナムギル キム・ソリョン オ・ダルス出演。

トンネルの中を歩いている初老の男、彼はどこに向かっているのか?
60代で獣医のビョンス(ソル・ギョング)は、妻が失踪し、娘のウニ(キム・ソリョン)と二人暮らしをしていた。 しかし、彼は痴ほう症を患い、時折記憶が飛んでしまう。 今日もわけがわからなくなり、警察署に連れて来られていた。 すぐにウニが迎えに来てくれる。
ウニは 「大切なことを忘れないために」 と音声レコーダーを渡し、もらったビョンスははじめは嫌がっていたが、何かあるとレコーダーに話し記憶するようになった。
そんなビョンスがある日、車を運転していると、前の車に衝突してしまう。 その車の運転手であるテジュ(キム・ナムギル)は、車に傷がついたにも関わらず 「気にしなくて良い」 と言いうのだが、その時、ビョンスはその車のトランクから血が滴っていることに気付く。
とっさにその地をハンカチに染み込ませるビョンス、そして直感したことは、この男は殺人犯だという事だった。 そして彼はは 「テジュは殺人者だ」 とレコーダーに残す。
今この町では連続殺人が起こっていた。 もちろん犯人はまだ捕まっていないが、実は今から17年前にも、連続失踪事件が起きていたのだった。 その犯人こそビョンスであり、彼は、まだ学生だった頃、DVの父親を殺し、竹やぶに埋めたことから、世の中にはいても仕方のない人間がいて、それを殺しても良いと思うようになっていた。 犯罪者、悪徳業者、彼の基準で、世の中のためにならない人間を殺し、彼の所有する竹藪に埋めていたのだった。
しかし最後の殺人を犯した帰り道、車で大事故を起こし、その後遺症からアルツハイマーになってしまい、それきり殺人を行わなくなっていた。
そして、時は流れ、再び起こり始めた連続殺人事件、しかしもしかしたら、この殺人は自分なのではないか? 記憶が無くなっている空白の時に起こしたのではないかという疑いも持っているのだった。
そして彼は懇意にしているアン・ビョンマン警察署長(オ・ダルス)に血液の分析を頼むのだったが…

これは面白い作品でした。 私が見たのは通常バージョンという事でした。
監督はウォン・シニョン、前作は 「サスペクト 哀しき容疑者」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15146518.html でした。
主演はソル・ギョング、「監視者たち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14197287.html では切れ者班長でしたね。
そして娘役でキム・ソリョン、美しいですね。 初めて見ました。
そして不気味なイケメン警察官でキム・ナムギル、「ワン・デイ 悲しみが消えるまで」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15066193.html では悲しみにくれる主人公でしたが、今作とは正反対の役でしたね。

物語はアルツハイマーの男が過去に犯した連続殺人事件と、現在起こり始めた連続殺人事件の両方を解き明かしていく作品です。 しかし、今起きている殺人事件の犯人は本当は誰なのか? そしてどうしてビョンスは、一連の殺人を辞めたのか? そこに最後に犯した殺人事件の犠牲者が大きくかかわってきているんですね。
大事 な一人娘が狙われないか? 彼の心配はその一点にどんどん絞られてきますが、彼の心配は、不幸なことにどんどん現実に迫ってきます。
ゾクゾクするような展開に、ビョンスの生い立ち、そして娘との関係が明らかになってくるところは、悲しい下りになって行きます。 母と姉を救うために、DVの父を殺めてしまった少年ビョンス、しかしそこには何か彼を目覚めさせてしまったのかもしれません。
ラストは無性に悲しい展開ですが、痴呆が進んで行った彼の脳裏には何が浮かんでいたんでしょうか?

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アルツハイマーで記憶が飛んでしまうビョンス

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ウニがレコーダーをくれる

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追突した時にテジュを知るが

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彼にただならぬ気配を感じ録音する

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そして採取した血液を彼に分析を依頼するが

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