anttiorbの映画、映像の世界

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巫女っちゃけん。

2018年作品、グ・スーヨン監督、広瀬アリス 山口太幹 仁村紗和  山崎萌香出演。

神社で巫女のバイトをするしわす(広瀬アリス)は、宮司の父(リリー・フランキー)には就職が決まったら巫女なんかすぐにやめると言っている。 はじめに就職したところは長続きせず、特にやりたいことや夢があるわけではないが、幼い頃に母(飯島直子)が家を出ていったことがトラウマになっており、何かにつけ反発していた。
彼女は言いたいことを言い、巫女は腰掛のようにやっているので、周りのほかの巫女ともなかなかうまく行かない。 おにぎりがなくなったり、お賽銭が取られていることも、彼女がやったのでは? と疑いまでかけられているが、彼女はそれもあまり頓着はしていないし、向かって来たらやり返すだけだった。
そんな中、ボヤ騒ぎが起こる。 これは一歩間違えば神社が焼けてしまう大惨事になることから、神社総出で交代で夜の見回りをすることになる。
夜中、しわすが境内を見回りをしていると、社殿に5歳の少年・健太(山口太幹)が隠れていた。 一切口をきかない健太をしばらく神社で預かることになり、しわすはいやいや世話係をすることに。
反抗的な健太、せっかくコーディネーターが取ってきた結婚式の邪魔をしたり、とにかく暴れ放題の健太に師走が手を焼いている時に、ようやく母親の美和(MEGUMI)が迎えに来る。 彼女は夫と別れ、今は新しい恋人と暮らしていて、その男は健太を引きとってもいいといってくれていると宮司に説明をしている。
その日、ファミレスに言って3人で食事をする健太、彼の好きな物を何でも注文して言いというが、もちろん健太には全部食べきれない。 そこでなんと美和はいきなり激怒し始める。 そして、アパートに帰ってきたときに爆発してしまい、健太を殴りあざを作ってしまう。
そして再び健太は境内に隠れることになっていく。
顔には殴られた痕があり、驚いたしわすたちだったが、児童相談所の相談員を交えた話し合いの席で誰に殴られたか聞かれた健太はしわすを指さすのだった。 警察も動き出し、疑いの目を向けられるしわすだったが…

神社を舞台にした作品、珍しいですね。 よく撮影許可が降りたもんです。 ここでのしきたりが所々に描かれており、それは結構ためになりますね。
監督はグ・スーヨン、監督作品の映画を見たのは初めてでした。
主演は広瀬アリス、今放送中の朝ドラ 「わろてんか」 のリリコ役は熱演ですね。 彼女はこういう気が強い役が意外と似合うんですが、今作もそんな感じの役でした。映画としては 「氷菓」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15226787.html で主演をしているのが近作ですね。

物語は、神社の軒下にいた家出少年と、神社の宮司の娘のシワスの物語ですね。健太という少年は、全く口を開きません。 それは神社でも、母親の前でも。 何かに反発しているのか、それとも口を効く事が出来ないのか?
そして健太のいたずらがひどくなっていった時に母親が現れますが、これで一件落着にはならないんですよね。 もちろん彼の顔の傷は母親がつけたんですが、彼女は初めは恍けまくります。 そしてなぜか健太は、しわすが犯人だと指を刺すんですね。
一方のしわすは、健太を見て、自分のことと重ね合わせていくんですね。 母親に虐待されている健太、母親に捨てられたしわす、似たもの同士なのかもしれませんね。
この作品は、神社という舞台、特殊な環境ですが、母と子、そのトラウマはなかなか晴れないことを描いていますね。
最後しわすは、自分の将来をどう描いていくのかそこが気になる作品ですね。

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怠惰なしわす

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健太は火遊びもする

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放火騒ぎを起こす

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母親が現れるが

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再び神社に現れる健太

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