そして、ある日母親の手によって宗教施設に送り込まれることになった愛衣(伊藤沙莉)。 そこでなんと7年間ものあいだ、俗世間とは全く隔絶された世界で生活を送ることになっていた。
そんな窮屈な生活だったが、何とかして自分の居場所を探そうと努力していた愛衣は、教祖様や他の信者とたちと擬似的な家族のようなものを作り上げていく。 しかし、当の宗教団体が警察に摘発されてしまったことで、愛衣は保護されることになった。 母親はすでに別の宗教にどっぷりハマっており、元の家にも初めて通うことになった中学校にも、愛衣の居場所はどこにもなかった。
やがて愛衣は、万引きと生活保護で生計を立てるヤンキー一家やサラリーマンの家庭など、様々な場所を転々とすることになっていく。
一方、そんな愛衣に恋する少年・亮太(須賀健太)は、愛衣の気持ちが一番よく理解出来る存在で、彼自身も居場所を見つけようともがいていた不良少年だった。
そして、亮太は堅太や佑二らが属する不良グループに居場所を見つけ、愛衣は風俗の世界に身を落としていく。
2人は、地方都市という名のジャングルにどんどん飲み込まれていく。 果たして、2人を待ち受けるものとは一体…?!
劇場公開はレイトだったので、これは見れませんでした。
主演は伊藤沙莉、今は若手実力は女優ですね。 「パンとバスと2度目のハツコイ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15394453.html でも貴重な役でした。 さらに出演作が続くようです。
そして須賀健太、「ディアスポリス -DIRTY YELLOW BOYS-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14400988.html に出演していますし、上記の監督作品にも出ています。
物語は、波乱万丈の人生を送っている愛衣と、普通の人生を送れるのですが、愛衣が気になり、ちょっと悪い仲間とつるんでいる亮太のお話です。
狂ったように宗教にはまる母親の元に生まれ、まともな生活をさせられなかった愛衣。 居場所を見つけたと思った宗教団体は、あっさり摘発され、施設に入った愛衣、しかし母親の元にもどると、またもとの木阿弥になってしまうんですね。
しかしそれでも彼女は、新しい場所を必死に探します。
一方の亮太は、彼女につかず離れずというか、時々出会うんですね。 そして彼女の変わっていく姿に、何か影響されているような感じを受けます。
はたから見ると悲しい物語ですが、反面逞しさも感じるふたり、さらにその周りの環境も、それぞれ生きたいように生きている若い人間たち、最後に二人の出会いがちょっと流れるところは、ほっとするシーンかもしれません。
ふたりは
つるんで仲間を増やす
若くても成り上がろうとするやつら
にけつで
すんなり行かない二人