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ある少年の告白


ジャレッド(ルーカス・ヘッジズ)はアメリカの田舎町の牧師の父(ラッセル・クロウ)と母(ニコール・キッドマン)のひとり息子として愛情を受けて育ち、輝くような青春を送っていた。 しかし思いがけない出来事をきっかけに、自分は男性が好きであることに気づく。
ジャレッドは意を決してその事実を両親に告げるが、二人はその言葉を受け止めきれず、動揺する。 父から連絡を受けた牧師仲間が続々と家を訪れ、助言をする。父は、「今のお前を認めることはできない。 心の底から変わりたいと思うか?」 とジャレッドに問う。 悲しげな母の顔を見たジャレッドは、決心して同意する。
ジャレッドは母の運転する車で施設に向かう。 治療内容はすべて内密にするなど細かな禁止事項が読み上げられ、部屋へと案内されると、白シャツの同じ服装の若者たちが弧を描くように椅子に座っていた……

LGBTQ問題の複雑さと、クリスチャンの立場を微妙に描いた作品でした。
監督はジョエル・エドガートン、「レッド・スパロー」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15465611.html が近作の出演作ですが、監督作品ははじめて見ます。 今作は出演もしています。
主演はルーカス・ヘッジス、「レディ・バード」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15538333.html 「スリー・ビルボード」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15373632.html と出演が続いています。
ニコール・キッドマンは、「アクアマン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15874175.html 以来ですが、今作は驚くほどスリムなんですね。
そしてラッセル・クロウ、父親なんですが、微妙な立場でした。 「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15062580.html が近作ですが、あのシリーズが頓挫してしまったのは残念でした。

物語はある牧師一家のお話です。 日曜日は父の説教を聞きに家族でいく敬虔なクリスチャン一家、しかし息子のジャレッドは心の中にある感情が芽生えていた、いや以前からあったのかもしれません。
そして大学に進学した時、仲良くなった同級生にある夜レイプされてしまうんですね。 彼にとっては大きな心の傷になりました。 すぐ実家に帰ってきたことで、異変を感じた両親、そこで彼の話しをよく聞かない父親は、彼の心に、理解できない気持ちを感じ、牧師仲間に相談して、ある施設に入れてしまいます。
しかしそこは、曰くつきの施設でした。

今作は、LGBTQを矯正して、“普通” の生活に戻すことに対する是非を問う作品になっています。 さらにはキリスト教の教えと、父親の気持ち、孫の問題までに触れたお話になっていますね。
クリスチャンではない私には、ちょっとピンと来ない部分もありますし、また主人公のジャレッドは、全うな男になりたいという部分もゼロではないんですね。 彼女もできますがSEXに踏み切れない。 勃起しない自分はおかしいのでは? そうも思っていること、そして自分はゲイだという結論には友人の犠牲もありました。
結構難しい問題に踏み込んでいるお話に感じましたが。

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大学で友人が出来る

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しかし彼にレイプされ実家に

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結果施設に

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ここを管理しているサイクス

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しかしここは閉鎖的な環境で

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いろいろ秘密があった

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