anttiorbの映画、映像の世界

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南瓜とマヨネーズ

2017年作品、冨永昌敬監督、臼田あさ美 太賀 浅香航大 若葉竜也出演。

ライブハウスで働くツチダ(臼田あさ美)は同棲中の恋人せいいち(太賀)がミュージシャンになる夢を叶えるため、今の仕事以外に、内緒でキャバクラで働くことにした。お触り推してくる客に驚きながら、必死にこなしていくツチダ、年下だけど売れっ子の加奈子(清水くるみ)に、この仕事の常識を教えられながら、日払いのこの仕事を頑張っていく。
一方で、自分が抜けたバンドがレコード会社と契約し、代わりにグラビアアイドルをボーカルに迎えたことに複雑な思いを抱え、スランプに陥っていたせいいちは、仕事もせず毎日ダラダラとした日々を過ごす。 仲間から呼び出しを受け、その話をされるせいいち、しかし思いがけなくもう一回一緒にやろうと誘われるが、レコード会社に操られていると毒づいてしまうせいいちだった。
そんなとき、ツチダはお店に来た客、安原(光石研)からもっと稼げる仕事があると誘われる。 ホテルに連れていかれ、学生服を着せられたり、スクール水着を着せられ、体を求められる。 これは愛人契約だといわれるが、報酬は大きかった。
ある晩、隠していた愛人からのお金が見つかってしまい、ツチダがその男と体の関係をもっていることを知ったせいいちは働きに出るようになる。 
そして、ツチダが以前のようにライブハウスだけで働きはじめた矢先、今でも忘れられない過去の恋人ハギオ(オダギリジョー)が目の前に現れる。 蓋をしていた当時の思いが蘇り、過去にしがみつくようにハギオとの関係にのめり込んでいくのだった・・・

監督は冨永昌敬、監督としての作品を見るのは初めてですが、編集参加の作品は見たことがありますね。
主演は臼田あさ美、「愚行録」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14756019.html 殺された女性の同級生:宮村淳子役をしていました。 「さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12797672.html では教師役をしていました。
そして相手役に太賀、彼は若手俳優では注目ですね。 「追憶」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14915140.html ではチョイ役でしたが、重要な役を。 「アズミ・ハルコは行方不明」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14607162.html  「淵に立つ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14480749.html でも印象強い役を。
物語はミュージシャンを目指す同い年の男を必死に養う女性のお話です。 始めはライブハウスでの収入だけでしたが、今は活動休止中の彼を見て、何とかソロライブをさせたい一心で、掛け持ちバイトを始めます。 しかしそれが大きな転がりを見せていきます。
愛人までする羽目になってしまうツチダ、そしてそれがわかってから、急に働き始めるせいいち、寝る間も惜しんで、自分に鞭打つせいいちですが、その中でもう一度音楽に歩み寄り始めるんですね。
すれ違いの生活が始った二人、そこから何か新しいことが始まる皮肉ですね。 この作品を見てると、幸せとか満足は人それぞれ違うと感じますね。 なにがその人にとっていちばん居心地がいいのか? 夢を追う事は何かを犠牲にすることなのか? 何かそんな懐かしい感覚を味わいさせてくれる物語でした。

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ツチダとせいいち

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せいいちのために夜も働き始めるが

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そして愛人契約までしてしまう

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せいいちのバンドメンバーは新しく女性ボーカルを入れて活動

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そして愛人がばれてしまう

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