ギリシャで生まれ、若いころに無一文で英国へ渡り、レストラン経営で大成功を収め、巨万の富を築いたアリスティド・レオニデスが突然死ぬ。 孫娘ソフィア(ステファニー・マティーニ)はかつての恋人チャールズ(マックス・アイアンズ)が営む探偵事務所に赴き、一族の誰かが祖父を殺したに違いないと打ち明け、捜査を依頼する。チャールズはロンドン警視庁を訪れ、タヴァナー主任警部(テレンス・スタンプ)からレオニデスの死因は毒殺であることを知らされる。 レオニデスの大邸宅に到着したチャールズは、レオニデスの前妻の姉で一族を取り仕切るイーディス(グレン・ローズ)から聞き込みを始めるが、強烈な個性を放つ人々を相手に、捜査はなかなか進まない。
さらに、愛人のいる若い後妻ブレンダ(クリスティーナ・ヘンドリックス)、映画製作の資金が欲しい長男夫妻、父から受け継いだ会社が倒産寸前の次男とその妻、そしてソフィアに至るまで、全員に殺人の動機があることに気付く。
そんななか、レオニデスの遺言書が無効であることが発覚する。 それをきっかけにチャールズは真相が見えたと確信するが、その推理を覆す第二の殺人が発生する…
アガサ・クリスティー作品で、これは初の映像化ということだそうです。
監督はジル・パケ=ブランネール、「ダーク・プレイス」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14256625.html 以来の作品ですが、その前の 「サラの鍵」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11580321.html が秀作でした。
そしてマックス・アイアンズ、「黄金のアデーレ 名画の帰還」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13692330.html でフリッツ役でした。
ソフィア役はステファニー・マーティーニ、彼女はこれから売れてくるでしょうね。
物語は、大富豪のレオニデスが亡くなります。 しかし死に不審を感じた孫娘のソフィアから、前の恋人のチャールズに依頼が来ます。 彼は探偵をしているんですが、仕事がなかなか来ません。 しかしこれは大きな宣伝になり、名声を得るチャンスなんですが、彼はやはり元恋人なんで気が進みません。 ソフィアはいきなり彼の元を去っていたから。
一応警察に事情を聞きに行き、チャールズの父親は、警察の凄腕の警部でしたが、彼は父と同じ道をあえて行かず、外務省に入り、そして探偵になったのでした。 警察もその点を考慮して、まずは彼に調査を許しますが、遺言状が問題になっていきます。 さらに遺産配分の為に親族に聞き取り調査を始めますが。
しかしここにいる人間は誰しもおかしいんですね。 全員が怪しく、なかなか本当のことを素直に話さない、チャールズの捜査はなかなかはかどりません。
今作は、中盤まではさっぱり死の真相に至らない、ちょっといらいらしますが、ラストに近づくとヒートアップしていきます。 謎の遺言書が見つかり、そこから波乱が起きていくんですが。
最後は悲劇になりますが、衝撃の結末でした。
ソフィアがチャールズに依頼した祖父の死の真相
長男夫婦
次男夫婦
ソフィアの妹のジョセフィン
そして後妻のブレンダとタヴァナー警部
誰もが怪しいのだが