2017年作品、スチュアート・ヘイゼルダイン監督、サム・ワーシントン主演。
子供の頃、マッケンジー・フィリップス(カーソン・ローム)は飲んだくれの父親(デレク・ハミルトン)から虐待を受けていた。 父の表の顔は、敬虔なクリスチャンだったが、ある日彼は神父に告白をする。 それは父の暴力から母(ターニャ・ヒューバード)を守ってやれない事だった。 そのことに気が付いた父の暴力は激しさを増していく。
13歳になったある日、とうとうマックは父親のアルコールに殺鼠剤を入れてしまう。
成長したマック(サム・ワーシントン)は愛する妻・ナン(ラダ・ミッチェル)、そして3人の子供たち、ジョシュ(ゲイジ・モンロー)、ケイト( ミーガン・シャルパンティエ)、ミシー(アメリ・イヴ)に囲まれて暮らしていた。 休日は教会に行くが、彼よりもナンの方が敬虔なクリスチャンだった。 しかしそこには仲のいいウィリー(ティム・マグロウ)もいて、彼は心地いい空間にしようとしていた。
ナンは都合で行けなかったが、マックと3人の子供たちでキャンプに行くことになった。 湖畔に着いた彼らはすぐに、同じような家族たちと意気投合、楽しい一夜を過ごすのだった。
そして次の日、そろそろ帰る時間になっても、ジョシュとケイトはギリギリまでボートに乗っていた。 ケイトが立ち上がった瞬間ボートが横転、助手がボートの下に入り出れなくなってしまう。 急いでマックが飛び込み岸まで運び、心臓マッサージをする。
危機一髪、彼は息を吹き返すのだった。 しかし、そのほんの数分の間に、ミシーの姿が消えていた。 マックは必死に探すがどこにも彼女がいない、とうとう警察が来て一斉捜索になり始め、ナンも駆けつけてくるのだった。
天使のようだったミシーの姿は見つかることはなく、しばらくしてこの付近に幼児連続誘拐事件が勃発しているという知らせが来た。 そしてその犯人が立てこもっていた小屋が発見され、マックはそこに警察と一緒に向かう事になる。 そこにあったのは、ミシーがいなくなった時に着ていた赤い服だった。
年月が過ぎても、マックは深い悲しみから抜け出せず、妻や子供たちとも距離が生じて家庭は崩壊寸前になっていた。 そんなマックの元にある日、“あの小屋へ来い” と書かれた奇妙な招待状が届く。
ウィリーの仕業と思い彼の家に行くが、冗談でも俺はそんな事はしないと言われ、冷静さを失っていた自分に気が付くマック、そして彼から、4WDの車を借り、あの忌まわしい小屋に向かうマックだった。 そこで彼を待ち受けていたのは、想像を遥かに超える出来事だ った…
監督はスチュアート・ヘイゼルダイン、「エグザム」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13184503.html という変わった作品を撮っていますが、今作はまた違った趣のお話です。
主演はサム・ワーシントン、近作は 「ハクソー・リッジ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15000973.html ですね。 アクション系の作品に出演が多いですが、今作は彼の違う感じの主演です。
物語は、ここからグッと神秘的な内容になった行きます。 彼が小屋を目指したのはまだ山に雪が残っている時期でした。 だから四駆の車を借りていくんですが、行く途中に大型トレーラーとぶつかりそうになるんですね。 それを何とかかわし、山にたどり着き小屋に行っても誰もいません。
やっぱり誰かのいたずらなのか? そして小屋を出ると鹿の姿が見えます。 その鹿について行くと…
中盤3人の人物が登場します。 オクタヴィア・スペンサー、アヴィヴ・アルーシュ、すみれの3人が演じていますが、ここからは見て頂いた方がいいですね。
この作品は、深い悲しみと、彼の少年期犯した罪の後悔の念を持って生きているマックの人生再生のお話です。 しかしひとりでも、家族だけでも、そう簡単には立ち直れない、そこで彼に手が差し伸べられる物語ですね。
まあ多分に宗教観が強いお話になっているのはある程度仕方がないところですが、薄紙を一つ一つ外しながら、彼に気づかせていく、そして最後の一番こだわりの部分に近づいて行くという話で、丁寧に描かれていましたね。
少し長尺になるところですが、それだけ彼の悲しみ、後悔が深いという事になるんでしょう。
天使のような次女のミシー
しかし彼女が消え、ある小屋でミシーの衣服が見つかる
自分を責め続けるマック
そして名zの手紙が届き、ウィリーを疑う
そしてあの小屋に向かうと
鹿が現われ、それが美しい東洋の女性に
そこには3人の不思議な存在がいた