anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

パターソン


ニュージャージー州パターソン。 街と同じ名前を持つバス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)の1日は朝、隣に眠る妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをして始まる。
いつものように仕事に向かい、車庫長のドニー(リスワン・マンジ)に声をかけられる前に、心に浮かぶ詩を秘密のノートに書きとめている。 彼に話しかけられるのが出発の合図だ。 彼の愚痴を少し聞いて出発、決まったルートを走り、フロントガラス越しに通りを眺め、乗客の会話に耳を澄ます。 そしてそこでも詩が浮かんでくるパターソン。
一方、ユニークな感性の持ち主であるローラは、料理やインテリアに日々趣向を凝らしている。 彼女はパターソンが詩を書いていることを知っている。 彼女はその詩を書いたノートから、詩集を出すことを夢見ている。 しかし、なかなか腰をあげないパターソン、せめてコピーをしてほしいとお願いを続けるローラ、とうとう今度の週末にコピーをすることを約束させられる。
帰宅後、パターソンは妻と夕食をとり、愛犬マーヴィンと夜の散歩、いつものバーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅。 そこではバーのマスターのヘンリー(バリー・シャバカ)、そして常連客と気ままな会話をする。 そしてローラの隣で眠りにつく。
そんな一見代わり映えのしない日常。 だがパターソンにとってそれは美 しさと愛しさに溢れた、かけがえのない日々なのであった。
そして木曜日まですんだところで、金曜日を迎え、ローラが忙しくなってきた。 彼女は週末カップケーキをバザーで出し、これが好評だったらお店を開きたいという夢を持っていたのだった。 そしてカップケーキ作りに精を出すローラ。
しかし金曜日ちょっとした事件が起きてしまうのだった…

“パターソンで生まれ育ったパターソン”、ギャグのような展開ですが、それが当たり前の生活、お金持ちではないですが幸せな夫婦と、ブルドッグの3人の生活、良い心地よさを感じる作品です。
監督はジム・ジャームッシュ、私は作品を観るのは初めてですが、すぐにドキュメンタリー映画も公開されるようですね。
主演はアダム・ドライバー、「フランシス・ハ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12891745.html 「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12376215.html に出演。 しかし大きな役では、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13747182.html のカイロ・レン役ですね。 年末の新作にももちろん登場します。
妻のローラ役はゴルシフテ・ファラハニ、「エクソダス:神と王」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12687352.html に出演していたようです。
物語はほとんど同じような生活をしているパターソンを取り巻くお話。 少し変化をもたらしそうなのは、ローラと、バーの客のような雰囲気ですね。 そしてやはりそうなって行きますが、それもだんだん週末に近づくにつれですね。
この作品は詩とともに進行していきます。 そして同じニュージャージー出身のウィリアム・カーロス・ウィリアムズという詩人にパターソンは憧れを持っているんですね。何気ない情景の詩、あまり韻にとらわれず、自由なスタイルが好きな彼は、同じような詩を書いている女の子にそういうんですね。
そしてポイントは双子、ちょっと深読みかもしれませんが、この夫婦にいずれ双子が授かるんじゃないでしょうかね?
そして日本から、永瀬正敏が参加しています。 実は彼に会う事で、パターソンがどん底から救われる作りになっています。 東洋から来た詩人の使いでしょうかね。
これは派手な作品ではありませんが、私が好きなタイプの作品。こういう生活に憧れますね。

イメージ 1
朝はここから始まる

イメージ 2
愛犬の出迎え

イメージ 3
そして出勤

イメージ 4
彼はバスの運転手

イメージ 5
そして夜はビールを1杯のみにバーに

イメージ 6
そして週末に・・・

イメージ 7