anttiorbの映画、映像の世界

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歓びのトスカーナ

2016年作品、パオロ・ヴィルズィ監督、ミカエラ・ラマッツォッティ、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、ヴァレンティーナ・カルネルッティ、トンマーゾ・ラーニョ、セルジョ・アルベッリ出演。

イタリア・トスカーナ地方の緑豊かな丘の上にある診療施設。 ここでは心に様々な問題を抱えた女性たちが、広大な庭で寛いだり農作業に勤しんだりしながら、社会に復帰するための治療を受けている。
大声を張り上げて意気揚々と闊歩する自称・伯爵夫人のベアトリーチェ(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)は、この施設の女王様のような存在だ。 誰彼かまわず声をかけ干渉する彼女、隙あらば外出をしようとするが、それは職員に止められる。
ある日、ベアトリーチェはやせ細った身体のあちこちにタトゥーが刻まれた若く美しい新参者ドナテッラ(ミカエラ・ラマッツォッティ)を目にする。 虚言癖でおしゃべりなベアトリーチェと、自分の殻に閉じこもるドナテッラ。
そして彼女は強引に同室になるのだが、私設の職員の中で、二人を一緒にするのは意見が分かれていた。 しかし、正反対の二人を一緒にすることにより、ドナテッラに何かしら変化が起こると期待をした意見が採用され、二人ペアなら、外での花の手入れの仕事をやらせてみようという事になり、二人は他の患者と共に外出が許される。 しかし自由になるという事ではないのだったが。
1週間が過ぎ、二人はその分の賃金をもらう。 一人120ユーロを受け取った 二人はここにいて初めての収入を手にして喜んでいた。 しかし、その日はたまたま患者たちを迎えにくるバスが定刻通り来なかった。 焦った患者たちは、普通の乗り合いバスで帰ろうとするのだが、二人以外は不安なので施設のバスを待つが、ベアトリーチェはさっさと乗り込み、釣られてドナテッラも一緒に、そしてバスは走りだしてしまうのだった。
もちろん目的地にはいかないバスであり、彼女たちはそのバスの終点まで行き、とうとう二人は、施設を抜け出し、行き当たりばったりの破天荒な旅を繰り広げるのだった…

監督はパオロ・ヴィルズィ、前作 「人間の値打ち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14821648.html は面白かったです。 それ以前の監督作品は日本に未開ですが、なかなか見たくなる監督ですね。
主演の一人はヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、「アスファルト」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14403302.html では看護師役で出演、そして 「人間の値打ち」 でもちょっと悲しい母親役で出演していましたね。
そしてもう一人ミカエラ・ラマッツォッティは監督の奥さんで、監督作品に出演したのが縁で結婚、他作品は日本未公開ですが、そのほとんどに出演していますね。
物語は、精神を病んだ二人が、その更生施設から抜け出して、いろんなところに小さい旅をするお話。 自分のことしか考えないベアトリーチェ、そして息子のことで心に大きな傷を負ったドナテッラ。 性格も正反対で、でも痛いのは同じの二人。 結構けんかもするのですが、そんな二人がだんだんと心を通わせていくんですね。
正直心の病を持った二人なんで、見ていても危なっかしいんですね。 でもドナテッリの境遇を知ったベアトリーチェが、最後彼女のためにしたことが、感動のラストに繋がっていくところは、ちょっとウルッときますね。
びっくりの二人の逃亡劇ですが、これによって二人が立ち直っていくのでは? そんな期待を抱かせるお話でした。

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女王様のように施設で振舞うベアトリーチェ

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ドナテッラが入って来てペアを組む

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給料日の日に脱出した二人


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別れた家族の元に行く

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そして息子に会いたいドナテッラ

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